薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2013.10月フォト狂句

2013-10-31 16:56:13 | 日記
課題吟
亀タクシ 儲(も)かっ竜宮 建替えっ


↓ 先生の添削後

(人)
亀タクシ 儲(も)かっ竜宮(りゅうぐ)を 建(た)て替(か)えっ
        扇香(10月3日投稿分) (竜宮神社)  
(寸評)
一部修正しましたが、浦島太郎を乗せた亀をタクシーに見立てたアイディアがこの句のポイントです。扇香さんならではのユニークな発想が見事です。

何人もの浦島太郎を竜宮まで運んだことになります。そう考えると可笑しくなります。しかも相当稼いだとみえて、竜宮城まで建て替えたというのですからアッパレといわざるをえません。感心な亀です。

見事な発想の転換振ぶりには脱帽です。今月のユーモア賞です。

なるほど・・とうなずきながらその辺の細かい所まで手が届かない?

自由吟(地)



苦瓜(ごい)の棚(た)ね 負けん賑(にっぎゃ)け掲示板
  
  扇香(10月10日分)(にがごい誌表紙絵「旧誌」)

(短評)
掲示板を立ち上げて6年近くになりますが、ありがたいことに先日アクセス数が30万回を超えました。先ずは、ご愛顧の皆さんにお礼を申し上げます。

覗き専門の隠れファンの方も結構多いのではと感じています。どうぞお気軽にご投句下さい。また、今後とも楽しい掲示板としてご利用ください。
 
 さて、この句ですが、特に語句の解説の必要も無い分かりやすい鹿児島方言で詠まれています。薩摩狂句は作るのが難しいという声をよく耳にします。しかし、この句のように、現在普段の生活で使われている言葉で十分です。

古い難しい鹿児島方言を無理に使う必要はないのです。そういう意味ではお手本になる作品だと思います。

難しいと思っておられる皆さんも、思い切って一句捻ってみませんか。



2013.11月号にがごい誌届く

2013-10-31 16:45:26 | 日記
自由吟入選5席
玄関(ふんごん)の靴(くっ)も暴(あば)るい腕白坊主(あまいばっ)


どしこ叱(が)ってん魂(しょ)どま入(い)らんじ

課題吟(顔)
入選2席
婆(ば)あカード爺(じ)さんな顔(つら)ですい買物(けもん)

毎回だんだんわかってきたような?ますます解らなくなってくる
狂句の世界です。

9月フォト狂句

2013-10-01 07:15:28 | 日記
(人)
俺(おい)が道(みっ)親んレールを踏(ふ)ん外(は)じっ
      扇香(9月24日投稿分) (尾瀬の木道)
  
(寸評)
尾瀬の木道を、自分の歩むべき人生のレールに見立てた象徴的な表現が良かったと思います。

そのレールが親の決めたそれとは違っていたのです。そこには親子ともに悩んだり苦しんだりしたであろうことが、言外に読み取れます。

表面的ではなく、句の奥にあるものを考えさせて呉れる秀作といえましょう。
いわゆる深い句の見本のような一句だと思います。

ただ笑わせるだけでなく、薩摩狂句にもこのような境地があることも知って欲しいものです。