薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2013.6・薩摩狂句自由吟 天

2013-06-30 23:16:37 | 日記
(自由吟の部)





(天)
空梅雨(からなが)し傘と雨乞(あまげ)ん 蝸牛(つんぐらめ) 
           (6月15日投稿分)(傘)

(寸評)
原作は「雨乞い」となっていましたが、鹿児島方言に言い換えました。入梅宣言をあざ笑うかのような夏日が続いていましたが、台風4号あたりから本格的な(?)雨が降り始めました。
25日から26日にかけて当地鹿児島地方は大雨警報が出た地域もあるほどです。
 さて、この句ですが、店先に並べられた傘と蝸牛を組み合わせて雨乞いと結びつけたところがお手柄でした。
画面には見えませんが、さぞ蝸牛も傘と同様な気持ちであろうと想像させる面白さがあると思います。

何時も申し上げていますように、素材の組み合わせの意外性の大切さを感じさせる秀句です。



第47回にがごい会フォト狂句最優秀賞発表!2013年5月・

2013-06-04 05:41:26 | 日記
課題吟(地)


飛(と)んよっか 泣(な)っ方(ほ)が良(よ)かち 
弱虫(やっせんぼ)    
扇香(5月5日投稿分)(同上)

(寸評)
「泣(な)こかい 飛(と)ぼかい 泣(な)こよっかひっ飛べ」
という薩摩に伝わる有名な格言を裏返しにしたところがお手柄でした。この写真にぴったりの句でもあります。

鹿児島の人でなければ思い浮かばない発想でもあります。古川柳に「江戸っ子の生まれそこない金を貯め」に通じる面白さがあると思います。
 逆転の発想が功を奏したといえるのではないでしょうか。天の句に劣らない素晴らしい作品でした。

自由吟(地)



美人(シャン)言(ちゅ)たや 揃(そろ)っ振(ふ)い向(み)た  買物(けもん)ツア(一部修正)
元の句

(扇香 (5月28日掲載分)
(振り向いたお三方の美人(シャン)
(一行評)
何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)!