薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2013年7月フォト狂句

2013-07-31 22:28:33 | 日記
課題吟(地)を戴きました。

富士山に 客(きゃ)くば取られた 海開(うんびら)っ

(寸評)
富士山の世界遺産登録というビッグニュースと海開きのシーズンが重なったことを素材にした句ですが、写真の海水浴客の少なさが対照的に捉えられていて、写真が生きました。二つの素材をうまく組み合わせたところが良かったと思います。
 この作品のように、課題と何を組み合わせるかということと、その組み合わせの中でいかにして課題を「中心に」に据えるかは、狂句作りの重要なポイントになると思います。

ここでは富士山は海の写真を引きたてる脇役になっています。そこが大事です。そういう意味で、見習うべき作品だと思います。  寸評 黒柱先生




 自由吟(地)を戴きました。
厚化粧(あっげしょ)も こげん蒸暑(ほめ)っと け流れっ
         (機上からの富士)



(短評)
原作は「ほめっ」に「熱気」という漢字が当ててありましたが、「蒸暑」に訂正しました。
辞典にもこの漢字で載っています。「厚化粧」の句は今までにも沢山詠まれています。
「皮膚呼吸(ひふこきゅ)が 出来(でけ)んめ塗った 厚化粧(あっげしょう)」などはその代表的なものです。

この句は女性によって詠まれたものです。心の中では思っても、男性にはとてもそんな「勇気」はありません。
従って、ここでのコメントもこれ以上は控えさせていただきます。寸評 黒柱先生