薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

第58回にがごい会フォト狂句

2014-04-30 12:42:30 | 日記
課題吟 (人)を戴きました。

(人)
婚活(こんかっ)も 花ん下なら 優(やさ)し娘(おご) 
                          扇香(4月5投稿分)
 

(寸評)
中七の「花」を「桜」という字をあてて「はな」と読ませると、素材との繋がりがより深くなるような気がします。

確かにどんな活発な娘さんでもカラオケなどでの婚活とは違って、風流な花見の場面では優しい心が芽生えてくることでしょう。意地悪な見方をすれば、優しいと言うより猫を被っているのかもしれません。
そう考えるとこの句が一層面白く感じられそうです。「花の下なら」の「なら」にそれが窺われます。

自由吟 (地)を戴きました。

(地)
内気(いめ)な亭主(とと)女房(か)け手を出たち 
鬼(おん)になっ     
扇香(4月9日掲載分)(鴛(?)の喧嘩)


(寸評)
「夫や亭主」を「と」というところがあるのかもしれませんが、耳で聞いたとき分かり難いようです。「とと」か「てし」なら漢字を見なくてもわかりやすいでしょう。そういう意味で上五を修正しました。
 普段はどんなにおとなしい亭主でも女房にちょっかいを出されたら、鬼にも蛇にもなるということでしょう。

ニュアンスは違いますが、窮鼠猫を噛むとでもいうところでしょうか。何時もおとなしいからと言って相手をナメてかかると手痛い目にあうことがあるものです。