私の入学通知は、ろうあ学校

私の入学通知は、ろうあ学校からでした。

松本清張の「ゼロの焦点」の映画を見てきました。昔、見た「砂の器」も親のらい病を、知られたくないが為に、殺人をおかしてしまう。

「ゼロの焦点」は、戦後生きる為、体を売ってた事を知られたくないが為に、殺人をおかしてしまう。

ありのままでいいじゃない！なぜ、背のびしてしまうの？私だったらかくさない！

私だって戦争による被災者です。昭和２０年８月終戦の前、５月満州でうまれました。

生まれて２ヶ月でロシアが落とした爆弾の音で、左の耳が聞こえなくなりました。だから、ろくに言葉も話せませんでした。

入学通知はろうあ学校からでした。やっとのお願いで第３小学校に入れてもらったけど、他の人の何倍もがんばりました。

口の開きで言葉を覚えました。運命のいたずらは又、のしかかってきました。

２２才の時、中耳炎の手術が失敗で、左の聞こえない方の耳、目、口の神経の束をきられてしまいました。

一瞬にしてみにくい顔になりました。今も目は寝てても開けっ放し。口は曲がったまま。

６回も手術したけど「どうして私だけが！」と自殺しようとした事もありました。でも、生きていてよかった。

今も左にいる人の声はきこえません。お客様の声の方向をやさしいスタッフたちが教えてくれます。

私は傷あとを隠さない！そして他人と比べない！６４才もなればもらった命だもの。もっと強い自分になれる。