著莪猫(ShagaNeko)海を渡る【広州編】

夫の転勤にともない始まった子連れ・猫連れの海外生活。
天津で3年、そして広州へ。
ただいま新しい場所で奮闘中。

龍が頭をもたげる日

2012年02月23日 23時55分44秒 | 広州日記
今日(2/23)は旧暦の2月2日。
中国では【龙抬头(龍擡頭)long2-tai2-tou2】と言い「龍が頭を擡げる(もたげる)日」と言われています。

冬眠していた虫が暖かくなって外に出てくる時期という意味の「啓蟄」(二十四節気の一つ)と同じように、冬を越した龍が春雷によって目を覚まし「龍が頭をもたげて天に昇る日」なのだそうです。

春雷で目を覚ますという説の他には、大帝の命に背いてまでも人々を旱魃(干ばつ)から救った玉龍が、救った人々に助けられ天に戻った日という説もあります。
(↓そのお話)
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その昔、地上の人々が玉皇大帝の機嫌を損ねた事で、天の川を司る玉龍は「3年間は地上に雨を降らせてはいけない」と命令されます。
ですが、人々が干ばつに苦しむ姿を見た玉龍は気の毒に思い、命に背いて雨を降らせてしまいます。
それで大帝は怒り、玉龍を下界の山に閉じ込められてしまいました。
(そういえば、孫悟空も罰として山に閉じ込められてましたよね)
そして、それが解かれるのは「玉龍が天に戻れるのは千年の後。金豆の花が咲く頃。」と定められました。

玉龍により干ばつから救われた地上の人々は、自分たちを救ってくれた玉龍を助け出そうとします。
助ける方法は金豆の花を咲かせる事。
ですが、金豆という物を知っている者がいません。
翌年の2月1日、ある老婆が売っていた物が「金豆」。
人々がその金豆を見ると、それはトウモロコシの粒のことでした。

翌日2月2日、人々は花を咲かせたトウモロコシを持って山に行き、玉龍を山から助け出しました。
そして龍は地上の人々が干ばつで苦しむ事が無いよう、恵みの雨を降らせ続けるのでした。

それから、毎年2月2日になるとトウモロコシを炒って花を咲かせ、龍の無事と降雨を祈る行事になりました。
(炒って咲かせたということはポップコーン???)
そのことから、龍擡頭は五穀豊穣を祈る日でもあるそうです。
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北方ではこの日に「散髪」をするそうです。
髪の毛を龍の髭に見立て、髪を切る事で更に発展することを祈るのです。
南方では逆に、ハサミや針などは避けるそうです。
それは目を覚ましたばかりの龍を傷つけないように、との考えからだそうです。

そして「何かを始めるには良い日」なのだとか。

今日は龍にちなんだ料理も食べます。
この日に食べる麺は「春面chun1-mian4」や「龍髭面long2-zi1-mian4」と呼ばれ、細長い【龍の髭】を表わしています。
三日月型の餃子は【龍の目】とも【龍の牙】とも言われ、「龍牙long2-ya2」という呼び方もあるそうです。
小麦粉をこねて丸く延ばして焼いた烙餅や煎餅は「龍鱗餅long2-lin2-bing3」と呼ばれ、【龍の鱗】をあらわします。
小麦粉を溶いて薄く焼いた生地に野菜や肉包んだ「春餅chun1-bing3」は【細長い龍の姿】に見立てているのだとか。
 
我が家も今夜はこれらにちなんだ夕食にしました。


餃子入りの麺【龍の目】と【龍の髭】


【龍の姿】をあらわすという春餅は二つに切ってしまったけど……




コレはオマケの【火龍果huo3-long2-guo3(ドラゴンフルーツ)】。龍つながりってことで(笑)


 

オヤツも爆玉米花bao4-yu4-mi3-hua1(ポップコーン)にしてみたりして(笑)
金豆の花がコレをさすかどうかは定かじゃないけど。




龍擡頭を過ぎると本格的に春になり、雨もよく降るのだそうです。
広州は気温も高くジットリするのだとか。
どちらかというと乾燥している方が好きな私……。
(だから天津の乾燥している気候は大好きだったのよね^^;)
う~ん、たしかに雨は必要だけど、ほどほどくらいがいいなぁ~と思う私なのでした。



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また出張~(--;)

2012年02月21日 02時56分55秒 | 広州日記
夫が明日からまた天津出張です。
ここのところ天津(1ヶ月弱)→広州(1週間)→天津(また1ヶ月ほど)の繰り返し。
今後も半年ほどその状態なのだとか。

広州に戻ったら戻ったで忙しくて、土日もほとんど休み無しで、家族一緒に夕食を食べたのは1回だけ。
今夜も帰宅は夜中の2時半。

今夜を逃したら話が出来ないからと、娘は12時過ぎまで寝ずに待っていました。
電話をしてもろくに話なんかできないし、娘は諦めて
「今日はもうダメみたい。明日の朝、早く起きてお話しする」
と言って寝ました。
なんてものわかりの良い4歳児……泣けてくるぜ(TへT)

そんな時間に帰ってきて出張の準備なんてできるわけが無いとわかっているので、はじめから荷造りは私が担当(毎回だけどねーー;)。
帰って来た夫に荷物の説明をしたけど、聞いていたんかいな?って状態。
その後ベッドに倒れこむようにして眠ってしまいました。

明日の朝は7時には出発するそうです。
そしてまた1ヶ月ほど娘と二人きり(猫もいるけど)。
幼稚園の入園準備も面接もパパ不在だわ~。


天津にいればお友達もたくさんいたのに、ホント私たちが広州に引っ越してきた意味って?(泣)




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三寒四温

2012年02月18日 18時30分21秒 | 広州日記
今週は3日ほど暖かい日がありましたが、後半はまた寒くなってきました。
三寒四温とは日本では春の訪れを表した言葉になっていて俳句などにも使われますが、本来は大陸の天気の周期を表した言葉だそうで、春の少しずつ暖かくなる様子を表現した言葉ではないそうです。

まぁ言葉の意味はともかく、今の時期は寒さが戻りながらも少しずつ暖かくなってきます。
週間天気予報でも来週中頃からはまた暖かくなってくるという事だし、広州はあっという間に春になるんだろうな~と思います。


そんな暖かい日の写真(今週初め)


以前も暖かい日に公園のテーブルでトランプをするおばあちゃんたちを見かけました。
ベビーカーにお孫さんを乗せて、ご近所の人たちとお喋りしながらトランプ。
赤ちゃんたちはお昼寝中……子守りの途中の息抜きでしょうか。

ん???このおばちゃんたち、何やら頭に乗せています。
よく見るとそれは買い物の赤いビニール袋(市場や小さな商店などではこういうレジ袋が多いです)と何かの書類が入ったファイルポケットらしき物。


はじめは何か判らなくて、かといって近くでジロジロ見るわけにもいかず、カメラのズームで見て判明。
何故こんな物をかぶってるの?トランプの罰ゲーム???
そう思っていたのですが、どうやら上の木から落ちてくる物を避けるためらしいです。


この木の花か実か種かは判りませんが、コレがポトポト落ちて足元にも散らばっていました。




なるほどねぇ~納得。
あれが髪の毛に落ちてきたらたしかに嫌だし、公園のテーブルの位置は変えられないし(地面にくっついているタイプ)、この為だけに帽子を取りに帰るのも面倒だからなんだろうな。
でもレジ袋をかぶるのって……(笑)


暖かくなって外に出る機会が増えると、まだまだ面白い物を見つけられそうです。



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怪奇現象!?

2012年02月17日 02時39分24秒 | 広州日記
我が家の玄関の呼び鈴(1階のオートロックを開けるインターホンではなく、玄関の)は存在感が無くて(↓の写真参照)ある事自体に気付かない人が多いです。
(私たち自身も最近気付いた^^;)


呼び鈴の存在に気付いた後それが壊れている事が判りましたが、もともとそれを使う人がいないようだし、来客があってもインターホンで判るからいいや~と思っていました。
ですが、人の出入りが多い時間だと1階の入り口はスルーしちゃう場合もあります。
そうやってお水の配達の人などが来ると玄関のドアをドンドン叩くのですが、奥の部屋でテレビを見ていたりすると全然気付かないんですよね。
(そうすると「開けて~」って感じで電話をかけてきます)

それで一昨日、電気屋さんに来てもらって新しい呼び鈴をつけてもらいました。
(娘でも手が届くように、位置は低めにしてもらいました)


取り付け後は電気屋さんがちゃんとテストもしてくれて没問題!のはずだったのですが、夫が帰宅した際に「呼び鈴つけたんだよ~」と言うと「うん、見たよ。でも鳴らなかったよ」とのこと。
玄関に行って呼び鈴を押してみるけど、ホントに鳴らない。
昼間つけたばかりだし、本体(鳴る部分)はちゃんとコンセントに差し込んであるし、外にあるスイッチ部分の電池が無かったのかなぁ?
そう思って、翌日電気屋さんに電話するつもりでいました。

その日の夜。
夜中の3時頃。

ピンポ~ン、ピンポ~ン、ピンポ~ン

呼び鈴の音。

「誰?こんな時間に???」
そう思いながらドアスコープを覗きましたが、誰の姿も見えません。
だけどドアを開けて誰かが隠れていたら怖いので、ドアは開けませんでした。
「お隣さんか他の階の人が部屋を間違えたのかな~?」(←夫が経験済み^^;)
そう思って寝室に戻ろうとすると、また

ピンポ~ン、ピンポ~ン、ピンポ~ン

「もう~、部屋間違えてるよ~
そう思いながら、またドアスコープを覗く……誰もいない。
「???」
するとまた

ピンポ~ン、ピンポ~ン、ピンポ~ン
ピンポ~ン、ピンポ~ン、ピンポ~ン
ピンポ~ン、ピンポ~ン、ピンポ~ン

ドアの前には誰の姿も見えないのに、呼び鈴だけが鳴り響きます。
「うるさい!!
そう言って本体をコンセントから抜き取ると、音は止まりました。

朝になって本体をコンセントに差し込んでみると、全く異常無し。
だけど一応電気屋さんに電話。
電気屋さんが来た時にはまた音が鳴らなくなっていて、昨夜夫が帰って来た時には鳴らなかった事、なのに夜中に鳴り続けていた事、そして今朝はまた異常無かった事を伝えると、おじさんは不思議そうな顔。
でもちゃんと新品と取り換えてくれました。


もう~、ホントにゾッとしちゃったんだから勘弁してよね~



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情人節

2012年02月15日 02時50分52秒 | 
今日(日付だと昨日になっちゃうけど)は情人節qing2-ren2-jie2(=バレンタインデー)でした。
(情人というのは恋人のこと)

3年前(2009年)の情人節の時、天津ではチョコレートを贈るという風習は無くて(だってコレって日本独特ですもんね^^;)街角には花売りの若い男性や女性がたくさんいました。
(見た目の良い男性や女性が花を売っている方が売れるから?)
日本の菓子メーカーがスーパーの中でチョコレート売り場のコーナーを作っていたけれど、だからと言ってバレンタイン用の商品は見られませんでした。
翌年(2010)翌々年(2011)と年々チョコレート売り場が拡大、バレンタイン用商品も増えていったのは、日本のメーカーが頑張っていたんだろうなぁ~、なんて思います。

そして今年(2012)at広州。
スーパーのバレンタインコーナーにはハート型の容器に入った物や、可愛いヌイグルミなどがセットになった商品が山積みになっていました。
しかし、日本のように「女性が好きな男性にチョコを贈る」のではなく、「男性が恋人にプレゼントする」のが主流で、プレゼントはチョコには限らないようです。
(花束+何か……という感じ)


そして我が家。
先月から天津出張に行っていた夫が3週間ぶりに今日(2/14)帰ってきました。
つい先日まで夫の戻りは未定だったのですが、娘は夫が天津に発った直後から「パパは2月の13日に帰って来る」と言っていました。
1日違いだけど、ほぼ当たってる……スゴイなぁ。
そしてそう言っていた娘は「パパの為にチョコレート買っておくの~」と言って、早々に準備してあったのです。

娘が選んだのはピンクのハート型の箱(缶)の物。


どうやらこの容れ物が狙いらしい(笑)
(↑空き容器を自分が貰うつもりwww)
……だから今年は自分で作るって言わなかったのか~?(^^;)


カードはちゃんと作ってました♪


カードには「ぱぱだいすき」の文字。
たくさん貼られたハートには「ぱぱ、いつも」この裏に「ありがとう」と書かれています。
コレを受け取った夫は本当に嬉しそうでした。



前日の夜は「明日はパパが帰って来るね~。○~ちゃん嬉しくて眠れないよ♪」と言って、夜中の1時近くまでなかなか眠れなかった娘。
今日(2/14)は朝から「パパが帰って来るからキレイにお掃除しなくちゃ!」と張り切ってお掃除の手伝い。
それが終わると「パパが帰ってくる前にオシャレしなくちゃ♪」。
夕食のリクエストは「パパが好きだからトマト煮込を作ってあげて~」。
夫が帰って来るのが遅くなっても「一緒にご飯食べたいから、待ってる」と言うし、窓の外を見ては「あの車にパパが乗ってるかも!」。
夫が帰ってきたら帰ってきたで、パパから離れずベッタリ。
夫がテレビを見て起きていれば娘も眠らず、なんと今夜も1時過ぎまで粘っていました。

……パパ、愛されちゃってるねぇ~(^^)

こんなに娘に愛されているんだから、私からのチョコがラッピングさえしていない市販品という手抜きでも平気だよね?(笑)



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