2024(令和6)年度関東大会予選はいよいよ出場8校が決まるBest8決定戦を迎えた。
Best8決定戦に都立高校が3校進出した。
駒場高校、東大和南高校、日野高校
関東大会へ都立高校が複数校同時に出場のチャンス。
確認できる記録では2008年芦花高校と駒場高校が同時出場を果たしている。
対戦カードは
・都日野vs東海大菅生
・都駒場vs都東大和南
・早稲田実業vs日本大豊山
・日本学園vs成立学園
・國學院久我山vs日本大第三
・八王子学園八王子vs実践学園
都立校同士の決定戦は記録の残る2011年以降12大会ぶり、
2回目2013年城東vs石神井となる。
駒場高校はこの20年間の記録を見ると2003-2009迄連続7回関東大会出場している。2004年東京都3位、2006年6位2008年7位、2009年8位超強豪であるが、2009年以降出場は無い。
東大和南高校はここ10年で急速に力をつけ東京都で常にBest8以内入る実績を残してきているが、関東大会出場は1回(2019年)のみ。
日野高校は常に上位の実力を保持し続けてきた伝統校。特に近年の各大会では連続して好成績を納め、いよいよ関東大会出場の最大チャンスを迎えている感がる。出場が叶えば52年ぶりと都立日野高校ホームページにある。
各校はもちろん、ようやく巡り合ってきた都立校勢の現役はもちろん父兄、関係者は期待感でいっぱいであろう。そしてOB連は期待と不安が入り混じって尋常ではいられない心境ではないだろうか。
2017年石神井が関東大会創部初出場を果たした時の駒沢体育館に集った大勢のOBの狂気乱舞ぶりが懐かしい。石神井は68年かかった。
今決定戦は大会場でのセントラル開催方式ではなく、各会場校での分散開催となった。
どの試合を観戦するか迷ったが、都立校勢同士の対戦と石神井が敗れた日大豊山が早稲田実業と対戦する専修大学付属高校会場に決めた。
試合観戦できなかった試合。
■都立日野高校vs東海大菅生高校
会場:八王子学園八王子
日野高校の対戦相手は近年バスケット部も強化している東海大菅生高校。各年代波が無く、高い次元で実力を保持しているチーム。2022-2023年関東大会連続出場。
結果は
●都日野72:74○東海大菅生
日野高校2点差、惜敗。スコアーから見て両チーム攻守バランスの取れた好ゲームだったように見える。ピリョウド経過を見ると
3P
東海大菅生63:48都日野
日野高校4pで15点差を2点差まで追いつめた。最終ピリョウド、会場の熱気と、緊迫ぶりが想像できる。諦めきれない敗戦であろう。
■都駒場vs都東大和南
会場:専修大学付属高校
都立高校同士の対戦は駒場高校の圧勝だった。両チームともサイズは無いが洗練されたプレーを信条としているディフェンシブなチーム。駒場高校の試合は何年かぶりで見る、東大和高校は昨年(2023年)インターハイ予選5回戦で石神井が惜敗して以来。昨年のチーム(2023年インターハイ予選東京都5位)に比べかなり大人しくなった印象を持った。痩身であるが、戦術眼があるガード陣が試合の流れを読み僅差であっても最終的には勝利するクレバーなチームカラーは変わらないが、フィジカル面で若干の弱さを感じた。
両校、ディフェンスの仕掛けあいではなく緊張からかシュートが入らない。ロースコアーの展開。
最終リョウド、足が止まった東大和南に対し、展開力とシュート力に分があった駒場高校が勝利。思いのほか点差がついた。駒場高校10年振りの出場決定。
○都駒場58:47●都東大和南
都駒場は順位決定戦で東京都6位。
■日大豊山vs早稲田実業
早稲田実業高校は、2003-2006年4年連続出場、過去20年間で8度の出場実績がる。出場なれば10年振り。
日大豊山もまた過去20年間で8度の出場、2021-2022年は連続出場果たしている。現在安定した実力と実績を保持している。
前半、早実、俊敏な動きをするガード陣を中心に強度のあるディフェンスでサイズの無さをカバーして互角に戦う。
豊山、エース、高身長のスリーポインとシューター外角のシュートことごとく外す。リバウンド力でインサイドを制しかろうじて互角の戦いに持ち込む。
前半
日大豊山39:39早稲田実業
後半、豊山得意のオールコートプレス。早実のミスを誘い次第に点差が広がる。エースのスリーポイントシュートも決まり始める。早実、劣勢になるも必死の追い上げ。ガード陣、動かない足を必死に動かしボールを追いかけまわす。諦めない粘りのディフェンス。豊山、豊富なベンチメンバーを次々投入強度が落ちない。点差さらに広がる。早実最後の粘りも実らず敗戦。日大豊山高校大差の勝利。2022年に続き関東大会出場決定。
○日大豊山90:61●早稲田実業
日大豊山順位決定戦で東京都7位
この年度の大会決定戦は2023年に続き、分散開催(2会場)となった。
収容能力は落ちるが、大きい会場の2階席からの観戦よりフロアーレベルで見る東京都高校の選ばれたチームのプレーは迫力があり、立錐の余地も無い応援席からの大声援もいつも以上に大きく興奮に包まれた。
プレーヤーも最終盤まで必死のプレーで声援に応える。
早実vs豊山戦。早実、敗色が濃厚となった第4ピリョウド後半の場面で突如湧き上がる「紺碧の空」の大合唱。観客席、立ち見応援団全員の歌声。
神宮球場や秩父宮ラグビー場ではない専修大附属高校の体育館に響く応援歌。必死のプレーを続けるプレーヤーに対してか、今回は良く戦った来年も頼むぞという母校バスケットボール部に対する賛歌か。
一方、都立の雄、駒場高校14年振りの関東大会へ。歓喜の応援団、抱き合う現役、若いOB、肩をたたきあう父兄、その中でおそらくOBであろう、年配の男性がそっと涙をぬぐっている場面を見た。
どれ程参加回数を重ねた私立、都立の雄でも、東京都代表になる思いは、
何年もの間、出場を祈念する我々の気持ちと変わらないのだ・・と。
勝者の駒場は8回目、豊山は9回目、敗者の早実も8回出場の記録(2003-2023)
華々しい戦歴、伝統を誇る高校でも如何に難関であり出場を希求する関東大会。
競争は激しさを増し、さらに狭き門であることを認識した。
石神井高校の今冬大会の成績は、関東大会出場校日大豊山13点差。
昨年は東京成徳に10点差で敗北。2年連続Best32。
チーム力は、確実に実力を維持している。
次の大会、インターハイ予選の東京都代表は2校とさらに狭き門となる。
もう一つの目標、東京都Best8を狙って欲しい。
3年生最後の大会、インターハイ予選は5月の下旬から始まる。
東京都代表校順位
( )内78回関東選手権大会成績
1位 八王子学園八王子
(関東選手権大会優勝)
2位 國學院久我山
(関東選手権大会3位)
3位 日本学園
4位 専修大附
5位 保善
6位 都駒場
7位 日本大豊山
8位 東海大菅生
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