25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

思い出すことなど

2024-05-09 10:32:44 | 日記
ふと、23期の先輩方のことを思い出しました。
私25期中川と25期細田は、石神井への入学が決まり、まだ入学式が行われる前の春休みのことでした。今から55年前の昔話です。
今の体育館の三代前の木造の体育館の扉を二人で叩きました。ちょっと道場破りみたいな勇ましい気持ちと、不安が相半ばしていました。
「保谷中から今度入学することになりました、中川と細田です。バスケット部に入りたいと思いますので、練習に参加させてください」
恐らくキャプテンの23期の飯田さんが対応してくださったはずです。
私たち二人は練習参加を許されて、練習に通うことになりました。
私たち二人は怖いもの知らずで、一年に入学してすぐに、レギュラーの座を狙う気持ちで臨みました。
今にして思えば、在学生たち先輩らは、「ちょこざいな新一年坊め、目にものを見せてやる」と、さぞかし張り切ったことでしょう。
私たち二人は、そのスピードと力感に圧倒されました。
キャプテン飯田先輩の粘り強いゴール下のプレーは、同じリパウンダーの細田をうならせました。また、飯田先輩のこまめな厳しいダメ出しの声が、始終古い木造体育館になり響き、練習を引き締める清潔感が、私には心地よく感じられました。肥後さんの素早さは圧巻でした。ポオ―ッとしてボールを保持していると、ディフェンスの肥後さんに、すぐにチェックされ、ボールをはたき落させる、のではなく、その見た事も無い素早さで、保持しているボールを両手で奪われてしまうのです。驚天動地のディフェンスでした。肥後さんは、ドリブルもドリブルチェンジも俊敏だったなあ。そして、誰よりもパワフルなのは橋本さんでした。風貌もちょっとコワモテで、体躯もがっしりしていて、ヘタに接触すれば、5メートルも跳ね飛ばされそうでした。そんな近寄りがたい先輩たちの中にあって、石けんと呼ばれていた石川先輩は、とても優し気な印象の方でした。笑顔がチャーミングだったのを思い出します。
こんなことを思い出すのが、何のためになるのかわかりません。
ただ、どこかに書き留めることで、どなたかの心のほんの片隅でもいいから、一隅を占め、誰かに伝わることがあれば、と思いました。
そうでなければ、この記憶は風に流され、流されたまま、独り彷徨うことにしかならないからです。
美化された個人の記憶を人様に押し付ける気はありません。
石神井バスケットボール部の歴史が、こうした身近な、なんとはない記憶の発表により、他の個々の記憶と共振し、蘇る青春が、生き生きと具体的なエピソードの積み重ねにより、継承されていくことがあればと、ふと思いました。
24期の先輩、大江さん、岩村さん、沢さん、足立さんの思い出は、またいずれかの日に。そして、26期、27期の方々の記憶もまた、他日に譲ることにします。本日はここまで。                  25期 中川 越




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