白樺の並木を抜けた丘に、白い野菊が群れて咲く。
僕らはここを忘れない。
月の囁きに振り向く野菊の白を。
星の粉を浴びて開くコスモスの淡い紫を。
夜を恐れぬ楓の赤を。
崖の上高く狼が吠えた。
月に象る影がまるで昔のアニメーション。
いいぞ、僕らは月に向かって吠えるんだ。
それは僕らの合図。僕らの決意。
今から行く。ここから始める。
旅立つ準備はできている。
空が地平線まで夜を囲む。そのあわいには甚三紅。
君の後ろに見た閃光が僕の足元を照らし崖を昇った。
僕らはここを忘れない。
月の囁きに振り向く野菊の白を。
星の粉を浴びて開くコスモスの淡い紫を。
夜を恐れぬ楓の赤を。
崖の上高く狼が吠えた。
月に象る影がまるで昔のアニメーション。
いいぞ、僕らは月に向かって吠えるんだ。
それは僕らの合図。僕らの決意。
今から行く。ここから始める。
旅立つ準備はできている。
空が地平線まで夜を囲む。そのあわいには甚三紅。
君の後ろに見た閃光が僕の足元を照らし崖を昇った。
姿を消した狼の遠吠えは原野の果てに木霊する。
遅れるな。慌てるな。
僕らは一緒にこのラインを越えてゆくんだ。
遅れるな。慌てるな。
僕らは一緒にこのラインを越えてゆくんだ。