少しづつ砂時計の砂が落ちるように
少しづつ歯車が狂ってきたように
君と僕の心に隙間ができる
好きなのに
好きなのに
泉に落とされた黒い墨は
どんどん広がりとめられない
君の瞳にまぶしさが
感じられなくなっている
君と一緒にいる時間が
以前のようにキラキラしない
心に小さなヒビがはいったように
亀裂は毎日深くなる
愛しているのに
愛していたのに
この苦しみはなぜ
この悲しみはなぜ
どこから沸いてくるのか
この虚無感
この虚脱感
街をいく肩寄せた
仲のよい恋人達のように
見えるんだろう
なのに僕の心は
ぼんやりしたまま
愛にあふれた
充実感の無さ
充足感の無さ
無限に広がりつづける
宇宙のように
むなしさだけが
広がりつづける
君にどうやって伝えよう
愛してるの言葉も
ささやけないまま
君の肩さえ抱けないまま
握りこぶしの中に
終わった愛を隠しつづける