繭のカケラ

あなたを愛した日々を
忘れたいのに忘れられない

ただあなたの気持ちは霧の中
手探りでは心がみつからないの

あの日のあなたからの別れの言葉に
どうしていいかわからずに


夕暮れ時に母が呼ぶ
夕食の時を告げる声
一人二人と子供が消えて
ひとり残る黄昏の公園
そんな寂しい気持ちがあふれたわ

あんなに愛し合っていたのに
気持ちは離れてはぐれて遠くへと


海の波にさらわれて・・
夕日のエナジーを持ちながら
そっとあなたは消えてった


私の心に傷跡を残し
浜辺の白い砂のように
さらさらと
両手の指をすりぬけた


もう誰も愛せない
もう誰にも愛されない

あの日それを確信したの

遠い思い出の日々と同時に消えた
あなたの笑顔

ただそれだけが恋しくて

恋に恋して過ごした日々が
夢のしじまに取り残される

もう一度あなたに愛されるなら
私は繭から出られるのに

愛を愛して過ごした日々は
夢幻のなって壊れてく・・・・・