カテナチオなどとは言ってられない ～イタリア対デンマーク

スコアレスドローとは、いかにも、カテナチオのイタリアらしい。そんなことは言ってられないだろう。トラパトーニの選択はピルロとガツーゾでなく、ザネッティとペロッタニだった。デンマークにとっては、このツーボランチの方が脅威だったはずだ。トラパトー二は早めにザネッティを下げてガツーゾを投入したが、後悔したのだろう。
インテルで監督ともめて試合にでていないビエリをワントップで使った。
ビエリの下に、左からデルピエロ、トッティ、カモラネージュという1-3のフォーメーションが、ワールドカップで失敗したトラパトーニの、このところのウリだ。
しかし、あたらなかった。
ビエリが絶好調にほど遠いからだ。どうしてインザーギを連れてこなかったのだろう。
カッサーノを投入のたのはいいとしても、デルピエロを下げたのは間違いだと思った。
トラパトーニは、韓国での失敗から学習していない。
彼はトッティが好きで、デルピエロを冷遇したが、結局予選リーグを突破できたのはデルピエロのおかげだったし、韓国に敗れたのはトッティが愚かにも退場になったからだ。
スペイン同様タレントの宝庫であるがゆえに、勝てなかった責任の大半は、トラパトーニにあるような気分になる。