ふがいないドイツ ～Ｄ組 チェコ対ドイツ ～

すでに決勝トーナメント進出を決めているチェコは、ネドべべら主軸を温存したメンバーでスタートしてきた。ラッキー、とドイツの選手は思ったのだろうか。しかしそんなことにはならなかった。前半２０分、バラックがすばらしいシュートを決め、上場の立ち上がりかと思いきや、すぐにハインズのＦＫで追いつかれた。壁を越してゴール右隅につきささるみごとなキックだった。
後半頭から、ドイツは猛攻をしかけるが、チェコのディフェンスは堅くゴールを割れない。
しだいに単調なパワープレーになり、カウンターで逆襲されたところを、途中投入したバニッシュに決められて敗退。
別会場ではオランダがラトビアに3-0で勝った。ファンニスティロイが２点入れたという。
前評判が悪くとも、ドイツは必ず勝ち上がってくる。そう言われていたが、甘くはなかった。
攻撃にバリエーションもなく、フェラーやクリンスマンのようなストライカーもいない。
チェコは選手層の厚さも見せ付けたが、なによりも、ブルックナーの手腕が大きいのではないか。調整試合をしてしまい、ここまでのいいリズムを失うことを、何よりも恐れていたはずだ。
この試合の動機付けがきちんとできたから、選手はモチベーションを維持して、こういうゲームをした。

ふがいないドイツ。
2006年に向け、これからどうするのだろう。