ポルトガルは立ち直ったか ～A組 ポルトガル対ロシア～

フェリペは決断していた。ルイコスタ、コートらを外し、ポルトの選手を５人いれたのだ。この選択は正しかった。重圧に押しつぶされた開幕戦とは別のチームのように、ポルトガルはいいリズムで、主導権を握った。先制点はわずか７分。デコの強いパスを、マニッシュが一瞬で決めた。
そして前半終了間際、ハーフラインから不用意にだしたバックパスにパウレタが突進した。たまらず突っ込んだGKがペナルティエリアの外でボールを止め、手でボールに触ってしまった。ジャッジは一発退場。
しかし後半、意外にも、10人になったロシアの動きがよくなった。スリリングなカウンター攻撃が何度か続き、これはわからないと思わせたが、投入したルイコスタとロナルドの二人で２点目を決め、勝利を確定した。
フェリペの選択が正しかったのは事実だが、ツキがあったのもまた事実だろう。
さて、スペインを破れるのだろうか。