ユーロな日々

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狂喜のあとの悪夢 ~C組 イタリア対ブルガリア ~

2004年06月23日 | Euro 2004
トラパトーニはビエリを外した。コッラーデを入れ、デルピエロ、カッサーノとの3トップ。2列目はガツーゾが出場停止なので、フィオーレを入れ、ピルロとペロッタの3人。カンナバロがやはり出場停止なのでマテッラティをネスタと組ませた。しかし前半39分、そのマテッラティがベルバトフを後ろから倒し、PKをとられてしまう。
厳しい判定だったが、とられても仕方のないプレーだった。
別会場のデンマーク、スウェーデンが引きわければイタリアは決勝トーナメントに進めない。
とにかく勝たないことにはどうしようもない崖っぷちに立たされている。
それなのに先制された。
イタリアは反撃するも、あせりから、縦のロングボールを多発。単調な責めで得点を上げられない。

しかし後半、両サイドからの攻撃を増やすなど修正してきた。
いいリズムになり、後半15分、ゴール前でもつれたところを、ペロッタ
が飛び込んで押し込んだ。
この気迫にあふれるプレーで、イタリアは勢いづく。
攻めまくる。
だが、なかなか追加点を上げられない。
コッラーデを下げてビエリを投入したが、今日もシュートが枠にいかない。キャプテンを任されたデルピエロからもスーパープレーは飛び出さない。
デンマーク、スェーデンは2-1でデンマークがリード。
だんだん時間がなくなる。
ついにはセンターバックのマテッラティを切って、ディヴァイオまで投入した。
だがどうしてもゴールを割れず、ついにロスタイム。
しかし主審は5分を与えた。
ブホンがスーパーセーブした直後、右へ展開し、上がったボ
ールを、カッサーノが蹴りこんでついに逆転。
スタジアムは興奮の坩堝と化した。
しかし悪夢が待っていた。
ベンチで誰かと抱き合っていたカッサーノが不意にペットボトルをけりあげる。
スウェーデンが2点目をいれて追いついたのだ。
プレーが再開するが、スタジアムは静まり返ったままだ。
レフリーの笛がなり、イタリアのユーロは終わった。

敗因はなにか。
デンマーク、スェーデンとの2戦で2分け。わずか1点しか得点できなかったからだ。
スペインは他にオプションがあったのに、ラウルに固執して敗れた。トラパトーニはビエリを外したが、他のオプションをもっと入念に準備しておくべきだった。