負けなかったのは川口の活躍とツキがあったから。
そうとでもいうしかない。
負けないことで望みがつながったわけではなく、決勝リーグ進出の可能性はほとんどなくなってしまったのだが。
驚くようなことは、何も起きなかった。
高原、柳沢の2トップと俊輔はまったく仕事をせず、日本が得点しそうな場面はほとんどなかった。
加地がえぐって入れたボールを柳沢があてそこなったシーンと、ナカタが枠に蹴ったミドルシュート2本くらいか。
反対に川口がPKを止めただけでなく、1、2点は防いだような活躍だった。
不安だったナカタはやはり何度かまずい守備をしたが、直接失点につながる致命的な過ちは犯さなかった。
俊輔が駄目だと判断し、後半の早い時間帯でシステムを変え、ナカタを前に上げていれば、あるいは流れが変わったかもしれない。
それにFWの一人は後半頭から代えるべきだった。
高原、柳沢のコンビで何かが起こると期待することはできなかったはずだ。
こういう手を打っても駄目だったかもしれないが、高原、柳沢、俊輔の3人に期待し続けるよりは、まだマシだったはずだ。
クロアチアは慎重にプレーをしていた。
終盤になっても何が何でも得点してやるという感じではなかった。
次の対戦相手を考えて、ブラジルとやる日本より、自分らのほうが有利だと考えていたのではないか。
確かに、そうだった。
このゲームが引き分けではほとんど終わってしまう。
そう考えるべきだった。
後半のある時間帯から、もっとリスクをとった攻撃をすべきだったのではないか。
その結果、失点した可能性はあるが。
まず最初のカードとなった稲本は悪くなかったが、しかし、カードの順番としてはまずFWだったと思う。
そのあと玉田をいれてもまだ駄目だったのだから、残り時間5分での大黒投入とは、いかにも遅すぎる。
ジーコは、戦術を考えないからこういう采配になってしまうのだろう。
マスコミ報道で、前日の選手たちの口からでる、「やるしかない」、「気持ちでまけないことが大切」、「思い切ってやる」という類の言葉が耳に残った。気になった。
草野球じゃああるましし、「気持ち」だけで勝てるわけがない。
ひどいサッカーをしたし、体力もなかった。
川口のPK場面の他には、何の感動もない長い一日だった。
トルシエは一流の監督とは言いがたかったが、シロートのジーコよりははるかにマシだった。
この4年間の準備は完全に失敗だった。
[日本-クロアチア 0-0 F組]