すばらしいカードになったが、ポルトガルが勝つと予想、というよりは、応援した。
ゲーム開始前にサプライズがあった。
ファンバステンがファンニスティロイを外してカイトを先発させたのだ。
そのオランダが、序盤、攻め立てた。
ここで先制していればまったく違った結果になったかもしれない。
が、ポルトガルはしのいで、リズムをつかんでいった。
そして反対に、ポルトガルが先制する。
前半20分、デコが右をえぐり、早く低いボールをいれた。
パウレタが受けて、外からマニシェが飛びこんでくる。
オランダのディフェンダーは彼らに対応できず、マニシェがゴールに叩き込んだ。
マニシェのこういうシーンは何度も見た。得意なプレーなのだ。
オランダは警戒していなければいけない。イメージしていなければいけない。
やはりオランダの最終ラインは、ポルトガルほど強力ではないのだ。
ところが、ポルトガルはロナウドが痛んで交代。しかもマニシェ、コスティヤが早々とイエローを一枚もらって、押され気味。
そして前半ロスタイム、コスティーヤが手でボールを停めて、2枚目イエローで退場。
軽率なプレーだった。最悪だ。
しかし戻ってきたコスティーヤを責めるものはいない。
フェリペは肩をぽんとたたき、赤い目をしたロナウドが駆け寄り、手を差し出す。
いいシーンだ。ぐっとくる。
こういうチームは強いはずだ。
オランダがゴールを割れないまま、後半19分まですぎ、オランダはアドバンテージを失う。
ディフェンダーが、フィーゴへの肘うちぎみのファウルで2枚目イエローをもらったのだ。これで同じ10人同士。
もうポルトガルが勝つだろう、と思った。
オランダの選手たちは熱くなり、冷静さを失った。
ラフプレーがはじまり、何度も小競り合いが起こる。
ロシア人レフリーは仕方なく、次々にイエローを出していった。
しかしドラマは、まだ続く。
デコが遅延行為で2枚目イエローの退場。後半33分。
これでまたオランダが有利になった、はずだ。
しかし、6分という長い長いロスタイムさえ、9人のポルトガルは冷静に守り、逃げ切った。
歓喜で抱き合うポルトガルの選手。
へたり込んで起き上がれないオランダの選手。
オランダにも勝てるチャンスはあったのだ。
勝者と敗者の差は何だったのだろう。
ポルトガルの選手たちのほうがクレバーだった、とは言える。
そして、ファンニスティロイを、一人多い時間帯のどこかで入れていれば、という悔いが残った。
ロッペン、カイト、ファンフェルシーの3トップは、ついに最後まで、カルバーリョ、ミゲル、メイラ、バレンテの最終ラインに勝てなかった、といわざるをえない。
昨日の試合に勝るとも劣らない素晴らしいゲームだった。
[ポルトガル-オランダ 0-0 16強]
ゲーム開始前にサプライズがあった。
ファンバステンがファンニスティロイを外してカイトを先発させたのだ。
そのオランダが、序盤、攻め立てた。
ここで先制していればまったく違った結果になったかもしれない。
が、ポルトガルはしのいで、リズムをつかんでいった。
そして反対に、ポルトガルが先制する。
前半20分、デコが右をえぐり、早く低いボールをいれた。
パウレタが受けて、外からマニシェが飛びこんでくる。
オランダのディフェンダーは彼らに対応できず、マニシェがゴールに叩き込んだ。
マニシェのこういうシーンは何度も見た。得意なプレーなのだ。
オランダは警戒していなければいけない。イメージしていなければいけない。
やはりオランダの最終ラインは、ポルトガルほど強力ではないのだ。
ところが、ポルトガルはロナウドが痛んで交代。しかもマニシェ、コスティヤが早々とイエローを一枚もらって、押され気味。
そして前半ロスタイム、コスティーヤが手でボールを停めて、2枚目イエローで退場。
軽率なプレーだった。最悪だ。
しかし戻ってきたコスティーヤを責めるものはいない。
フェリペは肩をぽんとたたき、赤い目をしたロナウドが駆け寄り、手を差し出す。
いいシーンだ。ぐっとくる。
こういうチームは強いはずだ。
オランダがゴールを割れないまま、後半19分まですぎ、オランダはアドバンテージを失う。
ディフェンダーが、フィーゴへの肘うちぎみのファウルで2枚目イエローをもらったのだ。これで同じ10人同士。
もうポルトガルが勝つだろう、と思った。
オランダの選手たちは熱くなり、冷静さを失った。
ラフプレーがはじまり、何度も小競り合いが起こる。
ロシア人レフリーは仕方なく、次々にイエローを出していった。
しかしドラマは、まだ続く。
デコが遅延行為で2枚目イエローの退場。後半33分。
これでまたオランダが有利になった、はずだ。
しかし、6分という長い長いロスタイムさえ、9人のポルトガルは冷静に守り、逃げ切った。
歓喜で抱き合うポルトガルの選手。
へたり込んで起き上がれないオランダの選手。
オランダにも勝てるチャンスはあったのだ。
勝者と敗者の差は何だったのだろう。
ポルトガルの選手たちのほうがクレバーだった、とは言える。
そして、ファンニスティロイを、一人多い時間帯のどこかで入れていれば、という悔いが残った。
ロッペン、カイト、ファンフェルシーの3トップは、ついに最後まで、カルバーリョ、ミゲル、メイラ、バレンテの最終ラインに勝てなかった、といわざるをえない。
昨日の試合に勝るとも劣らない素晴らしいゲームだった。
[ポルトガル-オランダ 0-0 16強]