今年も「人権週間」最終日。しかし、依然として憂慮することは、「人権教育」が、質・量ともに微妙な「啓発」であり、結局、一般に流布されることは「思いやり」という「心の問題」に過ぎなくなっていることだ。そのことには、おそらく多くの人が気づいているのだと思う。これまで通り「人権が大切だ!」といい続けても、人権は死んでしまうのではないか?もう一歩、根源的な検討を加える必要があるだろう。今回、参照するのは石埼学・ 遠藤比呂通編『沈黙する人権』(法律文化社、2012年)、33ページ~第2章「人権教育再考」阿久澤麻里子である。 . . . 本文を読む