みなさん、こんにちは
今日は、2つ目のブログをアップします。思いつたときに備忘録的に書いときます
ブログって書けば書くほど古い記事が下にいっちゃうのでちょっとね、、なんて思うことがあるんですけど一応カテゴリーをわけてますのでそこで検索してくださいね。
中心性漿液性脈絡網膜症についてのお話です。病気の説明はネットで見るといっぱいのってますので日本眼科学会の目の病気のリンクを貼っておきますね。
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_tyushin.jsp
この病気は、よく医師国家試験にも出題されます。キーワードがあって
「中年 男性」「片目がぼやける」ということだいたいこれですね。
確定診断のためには蛍光眼底検査と言って腕から点滴をする、造影剤を注射する。連続的に眼底写真を撮影するといった患者さんにとってちょっとしんどい検査が必要になります。
先日もブログで紹介しましたがOCTという検査機器を使えば診断が容易にできるようになりました。
もちろん、蛍光眼底検査は必要ないわけではなく治療のためにレーザーをするかどうか?の見極めには必要不可欠です。
白黒での眼底写真ですが、中心性漿液性脈絡網膜症(中心性網膜炎)の患者さんの眼底写真です。
(画像が粗いのはモニターをiPhoneで撮影したため)
この写真だけ見るとなかなか病状がわかりませんよね。
OCTという検査機器で検査をすると上半分の写真が中心性網膜炎のために漿液性網膜剥離を起こしているところです。三角形に黒くなっている部分がそうです。
その部分の網膜厚が390μmとかなり分厚くなってしまっています。
この病気は中には何も治療しなくても自然軽快することもある病気ですがこの方は内服薬を処方し経過観察しました。
すると1か月後には漿液性網膜剥離が改善しており網膜厚も214μmと正常に戻っておりました。
時に再発することもあるので以後も経過観察は必要となりますが安心しました。
今までは視力検査による自覚的な症状で経過を見ていたものが客観的に画像診断ができる。ということは非常に便利ですよね。
若年者の場合は無散瞳の状態でも検査が可能で検査時間が1分程度と非常に楽に検査を受けることができます。
OCTの検査の費用は200点(3割負担で600円、1割負担で200円)です。
高額な検査機器でしたがほんと導入してよかったと思います。
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