最近よく耳にする「夕方老眼」「週末老眼」という言葉ご存知ですか?
1日中、目を使い続けた結果夕方以降に、また1週間使い続けた金曜日に「目のかすみ」「ぼやけ」「かすみ」といった症状が現れることをさします。
実は以前よりそういった考え方があったのですが、最近ではスマートフォンやPCでの作業が多くなった結果多くの方がこういった症状を感じるようになったのです
夕方老眼は初期老視の典型的な症状で暗くなって散瞳することにより調節が緩み焦点深度が浅くなり見にくくなるようです。40~50代はまだがんばると調節できる年齢で瞳孔も大きいことから起こりやすく、昼間の明るい状態と暗い状態との差が激しいことにより見え方に違和感を感じるとのことです。
老眼の症状を自覚するのは多くの場合は43才以上の方が多いのですが、
長時間にわたって目を酷使する方であれば20才代から
短時間でも「かすみ」を自覚する方が30才代からでもありえます。
年齢の差は自覚症状の現れ方の差であって個人差がとてもあるのです。
以前よりVDT症候群(visual display terminals)と言ってパソコン、ワープロ、テレビゲーム機(ファミコン)を使うことで
体の症状(肩がこる、首から肩・腕の痛み、慢性化すると背中の痛み、手指のしびれなど)
精神の症状(イライラ、不安感をまねいたり、抑うつ状態、生理不順など)
目の症状(疲れ、視力低下、かすみ、ぼやけ、痛みなど)
目の症状は言わば「眼精疲労」の症状なんですね。
眼精疲労の原因には様々です。
メガネ・コンタクトレンズがあっていない。
斜視・斜位がある。
ドライアイ、緑内障などの病気があって疲れやすいなど
現在ではPCだけでなく、タブレット、スマートフォンなどを使う機会が増えてきて以前以上に目を酷使することが増えてきました
VDT業務での眼の機能について
近くの物を見ようとした時(=近見反応)の目の動き
眼のよせ(輻輳)
ピント合わせ(調節)
目のしぼり(縮瞳) 物をシャープに見るためには「しぼり」が必要です。つまり瞳孔が小さくなる作用のこと
これらの3つの機能のうち一つでも障害されれば眼精疲労が起こりやすいと言われています。
その他の要因は「眼の動き」「まばたき」「涙の状態」があげられます。
では本を読むのとスマートフォン、PCを見るのはどう違うのでしょうか?
眼の動きには、「ゆっくり動くものを追っていく滑らかな運動」と「早く動くものをつぎつぎと見分ける早い運動」の種類があります。
電車の中ら外を見ている人の眼は不思議なほどよく動きますよね。目が疲れてくると後者の動きが鈍くなってしまいます。スマホやPCを見る目の動きも後者ですね。
目をいたわるオフィス対策
- 適度な休憩(1時間ごとに10-15分休憩 遠くの景色を眺めたりして目を休める)
- 体操(適度に体を動かして緊張をほぐす)
- 度のあったメガネ・コンタクトレンズの使用
- 早期受診(異常を感じたら早めに眼科専門医へ)
PC作業時の理想のスタイル
十分な明るさで、適切な姿勢、画面と目の居地は40-70cm、視線がやや下向きになる角度、画面の反射をさえぎるフィルター書類と画面の距離は同程度で
眼科でされる治療は
眼の疲れをやわらげ、目にうるおいを与える点眼薬や体や目の緊張をほぐす内服薬の処方
適切なメガネで矯正、VDT用のメガネの処方など
最近のトピックス
光のちらつき、まぶしさは眼精疲労を起こしやすいとされています。
部屋の明るさやモニターの照度を設定を適切に設定することが必要です。
あくまでも自覚的なことですが、最近では「ちらつき」を改善させるブルーカットメガネもあります。試してみて効果を感じる人はやってみてもいいかもしれません。
また目の周囲を温めるのもいいとされています。ドライアイ症状が改善したり、毛様体筋の血流を改善させ眼精疲労の改善の報告もあります。ホットアイマスク、目もとエステなど多くの商品が市販化されているものも試してみる価値はありそうです。
はい、今回のブログは文字ばかりの眼精疲労を起こさせるような読みにくい文章になってしまいました、反省(笑)
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