みなさん、こんにちは
以前から言われていることですがコンタクトレンズの購入の際にはしっかりと眼科医の検診を受けるようにしましょう。
目の痛みを訴えられた患者さん、長年のコンタクトレンズユーザーですが最近は全く定期検査は受けていなかったとのことです
写真を供覧しますがかなり悪い状態でした。
角膜(くろめ)は本来は透明な組織なのですが慢性的な酸素不足のために角膜内に新生血管が隆々と進入しており
角膜の混濁、浮腫をともなっていました。矯正視力は(0.4)
コンタクトレンズを交換すれば視力がもどるというように簡単に考えておられましたが、(0.4)以上は見えなくなったひどい状態でした。
両眼とも同様な状態でこのままでは自動車免許の更新もできない状態です。
おそらくは酸素透過性の低い素材のコンタクトレンズを無理に長時間、時に装用したまま就寝していたのでしょう。
専門的な話になりますが低含水率のHEMA素材の旧式レンズの無理な装用が原因です。
通常よくあるコンタクトレンズの眼障害は数日から2週間程度で改善する例が多いのですが今回は改善するまでに数ヶ月以上かかると思われます。
さて、コンタクトレンズは年々改良されていますがコンタクトレンズの眼障害は減っていない状況ですが
その原因を考察してみます。
10年以上前は街中にコンタクトレンズ専門店が多くあり、眼科専門医でない医師がコンタクトレンズショップに雇用され
検査時にしっかりと診察ができていないことやコンタクトレンズ処方に問題があることが多かったのです。
最近では、カラコンをはじめ眼科ではとても取り扱うことができないような低スペックの商品(粗悪品も含む)がネット通販で流通していることが原因のように思われます。みなさんは、大手の通販サイトで取り扱っているから安心だと思っているかもしれませんが
決してそうではありませんよ。通常通り決められたとおりに遵守してコンタクトレンズを使用していても眼障害を起こす商品が多く販売されています。
ネット社会でもあり商品の口コミを見て決められている人、本当に気をつけてくださいね。
目に関する相談は当院まで
大阪府 茨木市の眼科 白内障・緑内障・飛蚊症・コンタクトレンズ・加齢黄斑変性症 OCT
医療法人かがやき くぼた眼科 院長 久保田泰隆
072-637-0404