みなさん、こんにちは
アレルギー性結膜炎(花粉症など)の新薬が発売されますので案内しますね。
現段階では有効性が認められ製造販売承認取得の案内ということで正式な発売日・薬価は未定です。
外観はこんな感じですね。ちょっと地味な色合いで患者さんとはよくキャップの色で点眼薬の話をするんですけど、これって何色?
黄土色?よく言えばゴールド??
アレルギー性結膜炎にはいくつか効能によって分類されるんですけど、この点眼薬の特徴はヒスタミンのH1受容体への拮抗作用を主作用としております。
簡単にいうと「かゆみ」の症状に効果的ということです。
同様の効果を持った点眼薬には「リボスチン点眼薬」「パタノール点眼薬」があります。
その中で他の製品と差別化する特徴として防腐剤(塩化ベンザルコミウム)の濃度を下げたことがあげられます。
防腐剤の濃度を下げることによって角膜・結膜の上皮障害の軽減が考えられます。
結膜上皮障害については、症例数が少ない(各4例のみ)ですが「パタノール点眼薬」よりも有意差をもって少なかったというデータがあります。
ぐだぐた書いてますが、どういうことかというと
花粉が目に入りました。白目につきました
白目(結膜)にはバリア機能といって花粉などの異物が入りこまないような防御反応があります。
結膜がキズができると、花粉症の症状も強くなってしまう!
結膜上皮にやさしい点眼薬はアレルギーの症状も軽減してくれる
アレルギー性結膜炎の患者さんは、コンタクトレンズ装用者であったりドライアイを合併した方が多いので結膜は常に傷ができやすい状況です
ということで、花粉症を含むアレルギー性結膜炎の患者さんには新たな治療の選択肢が増えたということは喜ばしいことですね。
ただ、私はまだ処方経験がありませんし、新薬に義務付けられている市販後調査などで副作用報告などがあれば再度報告します。
治験の時の副作用は130例中3例(2.3%)に異物感・刺激感程度があったとのことでした。
とはいえ、内服薬ではアレジオンよりもアレロック(パタノール)の方が効果が強いと考えられており、また海外ではアレジオン点眼薬は数年前より発売されていたものですからよく見極めて使っていきたいですね。
2013.11.22追記
アレジオン点眼液の薬価が発表になりました
1本5mlあたり
アレジオン点眼液 1929円
パタノール点眼液 964.5円
アレジオン点眼液は1回1滴、パタノール点眼液は1回1~2滴使用となっているため薬価が2倍になっているようです。
2015.1.30追記
アレジオンの使用成績調査の中間報告が発表になりました。
クリックして内容を確認することができます。
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