ひげログ

髭の透析患者

ひと安心

2009-12-29 | 日記
ひとまず予定されていた3回の透析が終了。

2回目以降は親切な担当看護士にあたり、

テレビカードもあったし、それなりに快適だった。

脚の付け根に埋め込まれていた管も抜かれ、

年末年始の外泊許可もおりた。

とんだクリスマスだったが、これでやっと普通の生活に戻れる。

「これからは今まで以上に気をつけなければ」

そう心に誓い、外泊の準備をする。

...こんな夜中なのに。


人造人間誕生 ※生々しい画像に注意※

2009-12-28 | 日記
「28日に手術室確保できたよ!」

主治医が妙にはしゃいでるように思えた。

仕事納めの28日の朝一の時間帯を僕のシャント手術のために取ってくれたとか。

全然うれしくない。

どさくさにまぎれてシャント作っちゃおう感が否めない。

でも、自分の性格を考えるとこの方が良いのかもね。

(今度は)腕毛を剃毛された後、手術室へ歩いて行った。

ここの手術室は2度目、腎生検をしたとき以来。

今回は局部麻酔なので気は楽だったが、さすがに独特の景色と臭いに身震いした。

手術は和気あいあいと、すぐに終った。

部屋に戻り、手首を包帯越しに触ってみる。

シャカシャカシャカ~

機械のような異様な振動と音。

普通の人間じゃなくなってしまった、

...そんな気分。




クリスマス・イヴ その3

2009-12-24 | 日記
広いその部屋はまさに異空間だった。

ベットに看護士、部屋中すべて真っ白。

その中で赤と緑のランプがあちこちで点滅していた。

「クリスマスだから?」

本気でそう思った。

先ほど埋め込まれた管に、何かが繋がれ、透析が始まった。

自分が赤い管で機械に繋がれているのが見えた。

管はその中を流れる自分の血液で温かかった。

何もかも初めてのことばかりだったので、

4時間よりもすごく長く感じた。

おなかもすいていた。

家族へ連絡もできずにいた。

午後4時過ぎ、やっと透析が終った。

体中が汗でびっしょり濡れていた。

最近汗なんてかいたことなかったから、それが気持がよかった。

それだけではない、

透析前に比べるとあきらかに気分がさわやかだった。

すぐにでも家に帰れそうなぐらいピンピンしている。

駆けつけてきた家族も、主治医も驚いていたぐらい。

「3回だけ透析します。」

主治医から説明があった。

3回だけなら、仕方ないか。気持ちよくなったことだし。

すると、主治医がさらに続ける、

「将来のためにシャントの手術をしておきましょう。」

ガ~ン。

とうとうその時が来てしまった。

その夜、久々に泣いた。

朝まで泣いた。

忘れられないクリスマス・イヴになった。



クリスマス・イヴ その2

2009-12-24 | 日記
すぐに主治医がベットまで来てくれた。

「カリウムが7.5ですよ!すぐに点滴しますからね!」

血液検査の結果が予想以上に悪くなっていたらしい。

...その時はまだどんなに悪くなっていたのかわからなかった。

とまどう僕をよそに看護士が点滴を始める。

主治医は同時に入院のベットを確保するよう指示を出した。

「これって、緊急入院?」

どうせ去年みたく点滴治療するんだろうな。

まだそんな感じにしか思ってなかった。

すると主治医が、

「よく生きて運転して来たねぇ。すぐに透析しないと。」

何が起きているの理解できなかった、

というより信じたくなかった、

気がつくと病棟のベットに横たわっていた。

ズボンを脱がされ、股間の剃毛が始まった。

こんな日に限ってビキニブリーフ穿いてきた僕。

すんごく恥ずかしかった。

毛深い僕の体毛に看護士は手こずっていた。

その後、透析用の管を股関節に埋め込む処置が行われた。

局部麻酔で痛みはなかったが、

何かをいじくられているその感覚が気持ち悪かった。

それが終ると、ベットのまま透析室へ運ばれた。

あっという間のできごとだった。

朝飯も昼飯もまだだった。


クリスマス・イヴ その1

2009-12-24 | 日記
何もこんな忙しい時に定期健診しなくてもいいんじゃない?

とかと思いつつ朝早く車を走らせた。

「帰りに市内でケーキ買えるからいいか」

などと安易に考えていた。

最近少々腹周りが気になったが体重増はいつものこと。

去年の入院時ほどむくんでもいなかったし、気分も悪くなかった。

前回の検査値もまずまず。

いつものように主治医に「痩せろ」を連発されて帰れるのだと思っていた。

診察前の血液検査に行くと、

順番が来て立とうしたのに立てない。

足腰がガクガク。

階段から落ちた後遺症?2、3日おさまっていたのに今更再発?

なんとか立ちあがり、血液検査を終わらせ、今度は栄養指導へ向かう。

「太りましたね」

いつもの栄養士さんが苦笑い。

30分の栄養指導が終った頃には完全に立てなくなってしまった。

力が全く入らなかった。

そこからは車椅子に乗せてもらい腎外来まで運んでもらった。

...ちっちゃな栄養士さん、しんどかっただろうな。

外来に到着するとそのままベットへ。

何故か、ほっとした。