Life Hacking

城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

コーマック・マッカーシー

2015-01-18 | 本とか映画とか
冬ばれの日曜日。陽だまりのなかで、まったりと読んだのが--、
  ↓
コーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」(2009年・早川書房)

テキサスとメキシコ北部を舞台に、騎兵隊の大尉と判事が率いる無法集団(!)が、アパッチ・インデアンを狩って、賞金になる頭の皮を剥いで回るというのが、一行表現の大筋ながら、生々しいのに、乾いたというか、贅肉のない描写だから、おぞましさがないところが、さすがのピュリッツアー賞作家の作品でした。

Amazonでの書評も、読み込んだ方々のベタ褒め評ばかり。最悪というか、最高の残酷小説。

で、マッカーシー作品をもとに映画化されたのは、わたしが見たもの順に挙げると。

コーエン兄弟の「ノーカントリー」(アカデミー賞、もらった)
リードリー・スコットの「悪の法則」(評判は、いまいち。わたし的にも、いまいち)
ヴィゴ・モーテンセンの「ザ・ロード」(--最後に救われる)

でも、この「ブラッド・メリディアン」の映画化となると、ムリムリ。。だろうなあ。
暴力に次ぐ暴力に加えて、アルコール漬けの頭部とか、寝込みを襲って、弓矢相手にライフルで無慈悲に集団虐殺とか、だから。ね。

日本を舞台にしたら、どんな局面なのかなあ。とも思いました。
例えば、江戸初期の九州での切支丹狩りみたいな???

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