綿(わた) : アオイ科
万葉の時代から、「綿(わた)」と呼ばれています。
【万葉集 巻3-336】
佐しらぬひ 筑紫(つくし)の綿(わた)は 身に付けて
いまだは着ねど 暖けく見ゆ
【意味】筑紫の綿でつくった着物 まだ身につけて着たことは
ないけれどとても暖かそうで 心地よさそう この綿は
【写真は、福岡市植物園で写したものです。】
ワタは、繊維としての綿をとるために栽培されてきました。夏に花を咲かせて、秋に種に白く長い毛がでてきます。当時の綿は今の綿とは違って、くず繭(まゆ)などを煮て引き伸ばして作った綿、いわゆる真綿(まわた)だとと言われています。