筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』15帖 蓬生(よもぎう) 光源氏を待つ末摘花との再会

2024年07月21日 | xx源氏物語

『源氏物語』15帖 蓬生(よもぎう)
光源氏を待つ末摘花との再会
光源氏28歳-29歳 内大臣時代歳 / 末摘花?歳

[末摘花邸が荒廃する]
光源氏が須磨・明石に退居していた間、末摘花の暮らしは困窮していた。
邸内は荒廃し、侍女たちは次々に去り、叔母は末摘花を自分の召使にしようと企てた。しかし末摘花は苦しさに耐え、光源氏との再会を信じていた。


巻名は末摘花の荒廃した邸に茂る蓬(よもぎ)にちなむ。


※写真は、「よもぎの葉」/無料(フリー)写真素材を使用


[光源氏、末摘花と再会する]
年も改まって春になり、ある夜花散里を訪ねようと出かけた源氏は、途中通りかかった荒れた邸が常陸宮邸であると気付く。惟光が使いに立ち、今も末摘花が変わらず待ち続けていたことを知って、心打たれた光源氏は姫の元を訪れる。光源氏は末永い庇護を約束して再びその世話をし、2年後に末摘花を二条東院に引き取った。


【源氏物語15帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

末摘花(すえつむはな)
常陸宮という貴族の娘だが、父親を亡くして非常に困窮している。
容貌は不美人であり、鼻の先が赤いので末摘花と呼ばれる。純粋な心の持ち主で、通わなくなった光源氏を待ち続ける。光源氏に引き取られ、二条東院に住み、面倒をみてもらうようになる。

惟光(これみつ)
藤原惟光。光源氏の乳兄弟であり、光源氏が最も信頼している家来である。惟光の娘の藤典侍は、光源氏の息子・夕霧の側室となっている。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  牧野植物 コクチナシ 7月... | トップ | 二十四節気「大暑 (たいしょ)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

xx源氏物語」カテゴリの最新記事