筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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●『源氏物語』13帖 明石(あかし) 須磨から明石へ

2024年07月06日 | xx源氏物語

『源氏物語』13帖 明石(あかし)
須磨から明石へ
光源氏27歳春-28歳秋 無位無官時代~政界復帰
藤壺32~33歳/紫上19~20歳/六条御息所34~35歳/明石君18~19歳

[光源氏、明石に映る]
風雨はなおやまず、雷鳴とどろき、光源氏の閑居の一部も落雷にあって炎上した。その夜、光源氏のうたたねの夢に故桐壺院があらわれ「住吉の神の導くままに早くこの浦を去れ」と告げます。
翌朝、夢のお告げだといって明石から明石入道が舟を用意して迎えにきています。そこで光源氏はすぐに明石の浦へ移ります。

※写真は、「明石海峡大橋を遠景から」/無料(フリー)写真素材を使用

[源氏、明石の君に会う]
明石入道は、かねがね一人娘(明石の君)の婿に光源氏をと願っています。8月13日の月夜、光源氏を岡辺の宿に迎え、光源氏明石の君は結ばれます。
しかし紫の上を心配する光源氏と、自尊心の強い明石の君は関係がギクシャクとして円満な愛とは言い難い。


[朱雀帝、源氏を召還]
暴風雨は都でも続います。ある日、帝の夢に故桐壺院があらわれ、その後帝は眼を病んでいます。
まもなく右大臣が亡くなり、弘徽殿女御も重病に臥した。
朱雀帝光源氏を苦しめた報いに違いないと考え、母である弘徽殿女御の強い反対を押し切って、7月、光源氏召還の宣旨を下した。
光源氏は妊娠中の明石の君を残して帰京し、8月15日夜久しぶりに参内します。


【源氏物語13帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

桐壺帝(きりつぼてい)
光源氏の父親。桐壺の更衣を溺愛し、物語の主人公・光源氏が誕生。
桐壺の更衣が亡くなった後は、顔がそっくりな藤壺を入内させ愛する。
子の朱雀帝に譲位した後は、桐壺院となる。
自分と藤壺中宮の子が実は光源氏と藤壺中宮の子であるとは知らないまま崩御する。

朱雀帝(すざくてい)
桐壺帝の息子で、母は弘徽殿女御。光源氏の異母兄である。
光源氏と朧月夜が恋仲であることを知りながら、朧月夜を深く愛する。
やさしく穏やかな性格の男性である。

明石の君(あかしのきみ)
光源氏が須磨・明石に退去していた際に出逢った明石入道の娘。
源氏が帰京してのち明石の姫君を出産する。真面目でプライドが高い。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。


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