万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
今日、紹介するは、生き物を詠んだ 鮑(あわび) の歌です。
万葉集/巻11-2798 作者/不明
伊勢の海人(あま)の 朝な夕なに 潜(かづ)くといふ
鰒(あわび)の貝の 片思(かたもい)にして
【意味】私はまるで伊勢の地の 漁師が朝から夕べまで
海に潜って獲るという 鮑の貝の片思い
※「潜く」水に潜って貝や海藻をとる。
※「鰒」ミミガイ科の巻貝。鮑。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、「鮑(アワビ)」/無料(フリー)写真素材を使用
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