筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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防人の歌 万葉集/巻20-4409

2024年09月05日 | 20.万葉の花鳥風月

防人の歌 (万葉集より)

万葉集/巻20-4409  作者/大伴家持(おおとものやかもち)

家人(いえびと)の  斎(いわ)へにかあらむ  平(たいら)けく
                 船出(ふなで)はしぬと    親に申さね

【意味】家のみんなが身を慎んで 祈ってくれたからなのか
    無事難波津を船出できたと 親に申し上げてくれ

 ※「斎へにか」〈斎へばにか〉の意。
                              〈斎へ〉は〈斎ふ〉の已然形。
                                禁忌を守って吉事を祈る。
                              〈に〉断定・連用形。〈か〉疑問。
 ※「ね」願望。

「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。


防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味

古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。

防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。

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