万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
今日、紹介する歌は、馬(うま)を詠んだ歌です。
馬を詠んだ歌はかなりあります。万葉歌では、馬、駒(こま)、
赤駒、黒駒、黒馬、青馬などと詠まれています。
万葉集/巻20-4429 作者/不明
馬屋(うまや)なる、縄(なは)立つ駒(こま)の、後(おく)るがへ
妹(いも)が言ひしを 置きて悲しも
【意味】「厩(うまや)の縄を断ち切る馬の あとに残されたくない」と
妻が言うのをそのままにして 出て来たことが悲しいよ
※「廏なる縄断つ駒の」〈後るがへ〉を導く序詞。
※「後るがへ」後に残されるものか。〈後る〉後に残る。
※「置きて」そのままにして。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
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