筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻20-4429  馬(うま)

2024年08月28日 | 20.万葉の花鳥風月

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
今日、紹介するは、馬(うま)を詠んだ歌です。

馬を詠んだ歌はかなりあります。万葉歌では、馬、駒(こま)、
赤駒、黒駒、
黒馬、青馬
などと詠まれています。

万葉集/巻20-4429  作者/不明 

馬屋(うまや)なる、(なは)立つ(こま)の、後(おく)るがへ
        妹(いも)が言ひしを 置きて悲しも


【意味】「厩(うまや)の縄を断ち切るの あとに残されたくない」と
    妻が言うのをそのままにして 出て来たことが悲しいよ

 ※「廏なる縄断つ駒の」〈後るがへ〉を導く序詞。
 ※「後るがへ」後に残されるものか。〈後る〉後に残る。
 ※「置きて」そのままにして。

万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。


※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


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