今日は、「令和」の元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。
万葉集/巻5-827 作者/少典山氏若麻呂(しょうてんさんじのわかまろ)
春されば 木末隠(こぬれがく)りて うぐひすそ
鳴きて去(い)ぬなる 梅が下枝(しづえ)に
【意味】春が来たので梢の陰に 身を隠しつつウグイスの
鳴いて移って行く声がする 梅の下がった枝あたり
※「木末」梢。
※「去ぬなる」〈なる〉聴覚による推定。
〈そ〉の結びの連体形。
写真は大宰府展示館の模型「梅花の宴」を写したものです。
「令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。
天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文
本年もどうぞ宜しくお願い致し致します