葛(くず)を詠んだ歌
万葉の時代も、葛(くず)と呼ばれています。
万葉集/巻16-3834 作者/不明
梨(なし)棗(なつめ) 黍(きみ)に粟(あわ)次ぎ 延(は)ふ葛(くず)の
後(のち)に逢はむと 葵(あおい)花咲く
【意味】梨に棗に黍に粟と 実はつぎつぎに成るけれど
あなたに逢えず また逢おうねと 葵の花が咲いている
※枕詞:延ふ葛の
※「梨」「棗」秋(八月)の果実。
※「黍に粟」〈君に逢は(ず)〉を掛ける。
※「葵」歴史的仮名遣いは〈あふひ〉で〈逢ふ日〉に掛ける。
※写真は、「クズの花と実」/無料(フリー)写真素材を使用
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています
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