筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』41帖 幻(まぼろし) 悲しみに暮れる光源氏、出家を決意

2025年01月26日 | xx源氏物語

『源氏物語』41帖 幻(まぼろし)
悲しみに暮れる光源氏、出家を決意
光源氏52歳の一年間 准太上天皇時代
※源氏物語での「准太上天皇」(じゅんだいじょうてんのう)は、天皇に準ずる位。

[光源氏、紫の上を回想]
翌年の春になっても、光源氏は心が晴れなかった。
紫の上の一周忌には、かねて用意しておいた曼荼羅の供養を行った。


巻名は光源氏が紫の上を想って詠んだ歌にちなむ。
「大空をかよふまぼろし夢にだに
      見えこぬ魂(たま)の行く方たづねよ」

※写真は、「まぼろしイメージの歪んだ時空」/無料(フリー)写真素材を使用

[光源氏、出家を決意する]
年末になり、光源氏は来年出家するために身辺の整理をし、紫の上の手紙も焼いてしまった。

最愛の紫の上を失った光源氏が、晩年の孤独な心を、菊の花に降りた朝露に託して詠んだ歌。
『もろともにおきゐしの朝露も
                                ひとり袂にかかる秋かな


※写真は、「野路菊(のじぎく)」/無料(フリー)写真素材を使用


【源氏物語41帖に出てくる主な登場人物】

光源氏ひかるげんじ)父・桐壺帝の第二皇子でありながら、母が身分の低い更衣のため、「源氏」という臣下の身分に落とされ、皇位継承権もないままに帝の手元で育てられ、幼い頃から学問をはじめ琴笛に大層優れている。亡き母に大層よく似た継母・藤壷を慕い続けることから、愛の遍歴がはじまる。輝くばかり美しい容貌から光の君と呼ばる。「源氏物語」は光源氏を主人公とした愛と栄華の物語である。

紫の上(むらさきのうえ)父・兵部郷の宮(藤壷の兄)が外につくった姫で、母を亡くし祖母・尼君のもとで育つ。光源氏が北山を訪れた時に見付け、愛しい藤壷の面影に大層良く似ていることから、二条院に引き取り養育する。源氏の君が生涯を通じて愛し続けた姫君である。光源氏40歳の頃、朱雀院の姫・女三の宮(13歳)を妻に迎えてから病につき、出家を願いますが許されないまま、43歳で病死します。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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植物園の温室の花/フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)

2025年01月25日 | 02.草花紹介

「こんにちわ」

ブログ読者の皆様は、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、今日は、「温室の植物」を写真でアップします。
冬でも植物園の温室は花が満開です。花を見ると、元気が出ますよ。

今日も楽しくお過ごし下さい。

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)

写真は福岡市植物園で写したものです。


【一口メモ】
フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)は、ハイビスカスの仲間で、赤やオレンジの花を咲かせます。沖縄などの暖かい地域ではお庭に植えられているのもよくみかけますが、寒さに弱いため、暖地以外では温室栽培となります。

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福岡の散歩道の花 2024/01/24【金】

2025年01月24日 | 01.自然(草花等)

福岡散歩道の花です。
ブログ読者も皆様も、福岡の散歩道の花を写真でお楽しみください。

 早歩きを含めたウオーキングは、

 健康増進ウォーキング 。

『運動で 減らす体重 増す寿命』

 頑張っていますよ。

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福岡の我が家の草花  2025/01/23

2025年01月23日 | 03.我が家の草花

「こんにちわ」

ブログ読者の皆様は、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、今日は、「福岡の我が家の草花(山野草など)」を写真でアップします。
福岡で咲いている花を写真で楽しんでください。

エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)/万両の実 等

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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-830

2025年01月22日 | 21.万葉の花

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-830  作者/筑前介佐氏子首(ちくぜんのすけさしのこびと)

万代(よろずよ)に年は来経(きふ)とも梅の花絶ゆることなく咲きわたるべし

【意味】永遠無限に年は訪れ また過ぎ去って行こうとも
  梅の花は絶えることなく 咲き続けるに違いない

 ※「万代」いつまでもつづく世。永遠。
 ※「来経」ハ行下二段。年月が来て過ぎてゆく。

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文

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