筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』46帖 椎本(しいがもと) 八の宮の遺言

2025年03月09日 | xx源氏物語

『源氏物語』46帖 椎本(しいがもと)
八の宮の遺言
薫23歳春-24歳夏 薫君の宰相中将時代

[匂宮、宇治を訪れる]
2月末、から宇治八の宮姫君の話を聞き、匂宮は心を動かした。
逢う機会を作るために宇治の夕霧の山荘に一泊し、薫とともに管弦の遊びを催した。
宇治八の宮の山荘はその川向かいにあるので、琴の音がよく聞こえた。
宇治八の宮に便りする。
その返事を匂宮が代筆したのをきっかけに、匂宮と中君の文通が始まるようになった。

[宇治八の宮の死]
宇治八の宮が厄払いのために山寺に入ることになった。
入山前に、姫君たちには「皇族としての誇りをけがすような愚かな結婚はしないように」と教訓を残した。
宇治八の宮は寺で発病し、8月下旬に亡くなった。


巻名は、薫が故八の宮を偲んで詠んだ和歌にちなむ。
「立ち寄らむ陰とたのみし椎が本
        むなしき床になりにけるかな」

※写真は、「彼方神社椎本の古跡」/無料(フリー)写真素材を使用

彼方神社(おちかたじんじゃ)椎本(しいがもと)の古跡
〒611-0021 京都府宇治市宇治東内31
旧国郡:城国宇治郡宇治郷


[薫、宇治の大君に心中をあかす]
ある雪の降る日、は宇治を訪れ、宇治の大君に好意をほのめかしたが宇治の大君は応じなかった。

[匂宮、六君との縁談をこばむ]
翌春、匂宮は宇治への手引きを薫に頼んだ。
夕霧は娘(六君)を匂宮の妻へと願ったが、宇治の中君に夢中の匂宮はこれを聞き入れなかった。
やがて三条宮が焼け、女三宮は六条院に移った。



【源氏物語46帖に出てくる主な登場人物】

(かおる)
源氏物語第三部の主人公。
表向きは光源氏と女三の宮の子どもであるが、本当は柏木と女三の宮の子どもである。
生まれつき体から良い香りを放っており、「薫の君」と呼ばれている。
自身の出生の秘密に悩み、宇治八の宮を訪れ、娘の大君に恋をする。
後に大君によく似た浮舟にも惹かれるが、恋は成就しない。

匂宮(におうのみや)
今上帝と秋好中宮の御子。
六条院で一緒に育った薫にライバル心を抱いている。
容貌は美しいが軽薄。薫の戦略で中の君と結婚するが、浮舟にも心を惹かれる。

宇治の大君(うじのおおいきみ)
宇治八の宮の長女。
思慮深くプライドの高い女性であり、薫からの求愛を拒み続ける。
妹・中の君と匂宮が結婚した後、匂宮があまり通わないことに悩んだ末、病気で亡くなってしまう。

宇治の中の君(うじのなかのきみ)
宇治八の宮の次女。
可愛らしいイメージの女性である。匂宮と結婚して、後に男子を出産する。

宇治八の宮(うじはちのみや)
桐壺帝の第八皇子であり、光源氏の異母弟である。
高貴な身分であるが、頼れる後見人がおらず、
宇治の山荘でひっそりと生活していた。
仏道に通じており、出生に悩む薫と交流を持つ。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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牧野植物 「オオアラセイトウ」(諸葛菜) 3月 2025年

2025年03月08日 | 00.牧野植物

牧野富太郎博士ゆかりの草花
牧野博士が和名をつけた植物
「オオアラセイトウ」

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)は、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草で、牧野富太郎博士が命名者。別名はショカツサイ(諸葛菜)、ムラサキハナナ(紫花菜)。
開花期 3月~5月


※写真は、「オオアラセイトウ」/無料(フリー)写真素材を使用。

別名のショカツサイは、智謀に富み、優れた軍師だった諸葛亮が、先々の戦場で軍隊の食糧補給のために利用したと伝えられています。また、ハナダイコンと呼ばれることもあります。

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福岡の散歩道の花 2025/03/07

2025年03月07日 | 01.自然(草花等)

福岡散歩道の花です。
ブログ読者も皆様も、福岡の散歩道の花を写真でお楽しみください。

 早歩きを含めたウオーキングは、

 健康増進ウォーキング 。

『運動で 減らす体重 増す寿命』

 頑張っていますよ。

 

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牧野植物 ヤマザクラ(山桜) 3月 2025年

2025年03月06日 | 00.牧野植物

牧野富太郎博士ゆかりの草花
牧野博士が愛した植物
ヤマザクラ(山桜)

牧野富太郎博士は、「我が国で世界に対して誇るに足る第1の植物は『桜』である」という言葉を残しています。「大日本植物志」という自身が手がけた植物図の第1版第1図のところに「ヤマザクラ」の精密な植物画を描いています。

開花期 3月~4月


※写真は、「ヤマザクラ(山桜)」/福岡で私が写したものです。

ヤマザクラ(山桜)は、本州(太平洋側は宮城県・日本海側は新潟県以西)・四国・九州に分布し、広く庭園にも植栽されます。幹は直立して分枝し、樹皮が美しく樺細工として利用されます。 ソメイヨシノと違いは、花が咲く時期に葉が伸びること、葉や花が無毛のことなどで区別がつきます。


牧野富太郎ってどんな人?
高知県出身の牧野富太郎は日本が世界に誇る植物分類学の第一人者です。
一生涯を通して植物分類学の研究に打ち込み、新種や新品種など1,500種類以上の植物を命名しました。 また日本全国で採集調査を行い、生涯において収集した植物標本は40万枚ともいわれ、蔵書は45,000冊を数えます。

 

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二十四節気「啓蟄 (けいちつ)」 3/5~3/19頃

2025年03月05日 | 00.暦

「啓蟄 (けいちつ)」 3/5~3/19頃

二十四節気が、雨水から啓蟄へと変わりました。
ブログの写真で読者の皆さんも季節の変わりを、一緒に感じませんか。

「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりしている虫という意味ですが、目を覚ますのは虫だけではありません。ひと雨ごとに気温が上がり、わらびやぜんまいなどの山菜も土から顔をのぞかせます。

七十二候(しちじゅうにこう)
  第九候「菜虫化蝶 (なむしちょうとなる)」 3/15~3/19頃
       菜虫が蝶になり、飛び交い始める頃。

※写真は、無料(フリー)写真素材を使用


【一口メモ】 二十四節気と七十二候

「二十四節気」は、太陽の高さが最も高くなる「夏至」と最も低くなる「冬至」、その中間にあって昼と夜の長さが等しくなる「春分」「秋分」を基点として、太陽の動きをもとに1年を24等分したもので、それぞれ約15日間です。

「七十二候」は、それをさらに「初候」「次候」「末候」に3等分した約5日間を表した暦。鳥や花、気象などの様子でそれぞれの季節が表現されており、農業や漁業、日々の生活の「目安」になってきました。

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