夕方、近所のイタ飯に食べに行く事にした。出かける前に妻が
「ちょっと待って、最近母猫が夕食来るのが早いの、餌を用意して
から行くわね」
地域猫として生きている母親猫に餌を用意する。出かける時妻が
「あ、居た」
横の路地でちょこんと座っていた。家猫になったクロは玄関脇で
待ち構えていて、顔を見ると「にゃ」と餌をせがんだ。この母猫も
やがてそうなるかな、どこかの家で家猫にしてもらえないかな。
夕方、近所のイタ飯に食べに行く事にした。出かける前に妻が
「ちょっと待って、最近母猫が夕食来るのが早いの、餌を用意して
から行くわね」
地域猫として生きている母親猫に餌を用意する。出かける時妻が
「あ、居た」
横の路地でちょこんと座っていた。家猫になったクロは玄関脇で
待ち構えていて、顔を見ると「にゃ」と餌をせがんだ。この母猫も
やがてそうなるかな、どこかの家で家猫にしてもらえないかな。
子猫と遊ぶ時は危険が伴う。猫じゃらしで遊んでいる間は
危険はないが、たまには抱いてみたくなる。捕まえることは
依然として困難だがちょっとしたタイミングでうまく捕まえ
られる。しばらく大人しくしているが長くなると身を捩って
逃げる。この時が危険。気がつくとしっかりと爪の跡。結構
ヒリヒリ痛む。
様子を見にきたボランティアの方が「爪を切っておきましょう」
いとも簡単に爪を切ってくれた。
「2週後くらいにまた爪を切りに来ます」
子猫達は」日に日に悪知恵を付けてきた。ケージから出たくなると
トイレ砂を蹴散らして「ミーミー」と騒ぐ。開けると猫部屋中走り回る。
棚の上も自由自在。そのくせ見知らぬ顔が入って来るとケージの中で
固まっている。孫の友達が猫の顔を見にきた時は2匹で固まっていた。
少しは愛想良くしないかと思うが無理のようだ。ケージの外に出ると
中々捕まらない。元に戻す時が大変だ。あっさり御用になる時もあれば
永遠に捕まらないのではないかと思われるぐらい逃げ回る事もある。
しかしまだ餌で釣れる。おやつをケージに入れるとすぐ入る。
子猫の成長は早い。7月に我が家に来た時はケージから出るのが
おっかなびっくりだったのが、いつの間にかケージから出せ出せと
騒ぐようになった。出ると猫部屋兼アトリエ(今や完全猫部屋)で
追っかけっこしたり、あちこち探索したり動き回る。ケージに戻すのが
大変だがまだ餌で釣れる。今日初めて今まで登れなかった棚の上登頂。
自信を付けて二度三度。
子猫の譲渡会は9月頃らしい。一抹の寂しさ。
子猫は猫じゃらしによく反応する。成猫になると猫の個体差が出る。
nini,ニャガラはよく反応したがkikiは割合横目で見るだけだった。
ケージ内の時も外に出した時もよく遊ぶ。遊ぶのが面白くて
結構人間も楽しんでいる。遊んでやっているというより遊んで
もらっていると言う面もかなりある。
子猫達はだいぶ人に慣れて我々が部屋に入っても騒がなくなった。
少しずつケージの外から触れることができるようになった。指で
お尻や頭を撫でても逃げない。初めてケージを開けて外に出してみた。
尻込みするかと思ったら結構物おじしないで2匹とも外に出てきた。
あちこち探検。しばらく外で遊ばせた。ニャガラやkikiがいた時
自由に出入りできるように付けた猫用出口はテープで封鎖。猫部屋
兼アトリエを十分探索した後ケージに逆戻り。戻す時嫌だと抵抗。
捕まえるのに苦労した。私は指に引っ掻き傷。
一時預かりの子だから写真記録を多く残しておこうと
妻と私とでスマホで撮りまくっている。ところが
妻が撮った写真の方が可愛く撮れている。実際に見る
子猫たちの可愛さが私の写真では写っていない。ところが
妻の写真にはうまく写っている。
「愛情のかけ方が違うのよ。世話してるのは私」
これは妻の撮った写真。
子猫たちはケージ生活に慣れボランティアの方が持って来てくれた
ハンモックにも自由に乗るようになった。とは言っても最初は
こちらの姿を見るとすぐ段ボール箱に潜り込むので部屋の外から
眺めるだけであったが次第に慣れこちらが部屋の中にいても
ハンモックに悠々と寝ているようになった。猫じゃらしなどで
遊んでやって下さいと言われニャガラの時の遊び合具を探したが
何処かに仕舞ったようで見つからない。新たに買い求める。
しかし後から見つかり地団駄。
前回の投稿で親猫は地域猫に子猫は譲渡会ということで一件落着、
の筈だったのだが。親猫リリースした前後に連絡があって、子猫
3匹は譲渡会の予定であったが、1匹の足が壊死を起こしていて
手術になった。残る2匹は病院が季節柄こういう関係の猫で一杯で
譲渡会まで預かってもらえないだろうか。妻は夫と相談しますと
やんわり断ったが結局一時預かりすることになった。ニャガラが
初めて来る時用意した猫ケージを物置から引っ張り出して用意した。
捕獲して1週間後の土曜日、2匹到着。仕事から帰ってきた私が
ケージを覗いたが姿が見えない。
「何処?」
「段ボール箱の中」
ケージの中に用意した小さい段ボール箱の中に2匹が小さくなっていた。
しばらくそのままだったが、食事、水飲み以外にも少しずつ顔を
見せるようになった。感心したのは教えたわけでもないのにトイレは
用意した猫トイレで用を済ませていた。
親猫は避妊手術の後、2、3日でまた居たあたりに開放された。
ずいぶん早いんだなと思ったがそんなものらしい。じゃあ餌も
また用意しなければと妻がドライを置いておいた。夜、妻が寝る前に
玄関をチェックすると餌は綺麗に無くなっている。
ちゃんと食べに来ているようだ。数箇所餌場を確保すればこの子は
地域猫として過ごしていける。あと子猫たちは譲渡会で里親が見つかれば
めでたしめでたし。
「この子達、可愛いからすぐ里親見つかりますよ」とボランティアの方の
お墨付きである。