我が家の破壊魔

”ことん”
「あ、また、やった。カラったら悪いの。ウサギの人形、片っ端から落とすし
　写真立ての写真なんか、ご丁寧に釘を抜いて写真引っ張り出すのよ」

禿げてた頭も毛が生えてきた。それも成鳥の真っ黒。
「そろそろ、どうする？外に行くか？でもこれから外は寒くなるぞ。うちの
　生活もそんなに嫌いじゃなさそうだし、というより、結構楽しんでるみたい。
　いたかったら、このままいたっていいよ。君の食費位なんとかなるから」
と、独り言。

フェルメール展

私はそんなに好きではないが話の種にフェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展を
見に行く。ウイークデーだったのでそれ程の混雑ではなかったが、「牛乳を注ぐ女」の前は
やっぱり人だかりが凄い。大きな絵と思っていたがポスターより小さい、こじんまりとした
絵であった。その足で行動展を覗く。行動展は上野の時は二科展と一緒で9月1日から始まって
いたが国立新美術館に移ってからは9月19日～10月1日に開催されるようになった。
創立会員の作品展示もあって向井潤吉、田辺三重松、田中忠雄、伊谷賢蔵等の作品が見られた。
父の絵を見に行った時、いつも見ていたので懐かしかった。国立新美術館で一緒の開催は
新制作展であった。勢いでこれも覗く。見終わってさすがにどっと疲れを覚えた。

にゃんにゃん分析

「脳内メーカー」と同じように名前書き込むと自分の猫イメージを
みせてくれるお遊びがあった。私のはこれ。可愛いじゃないですか。
あなたのは？
http://seibun.nosv.org/tainai/

自分で上がれた

夕食終えてテレビ見ながらお茶を飲んでいた妻が
「あれ、chichiがいない」
『テーブルの上にいるのはQとカラだし、床にいるのはmomo、ソファの上はmeme、
あれ、ほんとchichiは何処だ？台所は？」
「いない」
その時、カーテンが揺れた。chichiだ。
「えー？一人で上がれたの？すごーい」
カーテンの後ろからまた上がれた様です。

飛べなくなった時点で、そろそろ危ないのかなと思ったが、どっこい、凄い生命力。
頑張るchichiです。

シャンプー

「昨日、お風呂入ろうとしたらniniの毛だらけだったけど何かしたの？」
「濡れた手でnini拭いたからくっ付いてお湯に入ったのかも。そんなに嫌がらなかったよ」
「じゃあ、久しぶりにシャンプーしようかしら」
「2度目のシャンプーの時、お前に爪立てて、それからはやってないから3度めのシャンプーか」
「いや、その後4,5回はやったわ」
そんな話から今日の午後、私がniniの爪を切った後、妻がシャンプー。
久しぶりのシャンプーだったがそれ程トラブルなく終了。タオルで拭いた後ドライヤーを
持ち出したら、逃げ回る。
「ああ、これ嫌なのね。前もそうだった」
もう一度タオルで拭くがまだ何となく濡れている。
「風邪ひくといけないからエアコン切って」
「えー？」

院展

午後から上野の院展を見に行くつもりにしていた。妻もつきあうと昨日は言っていたが
午後から天候が怪しくなり外は真っ暗。「無理してつきあわなくていいよ」と声をかけたら
渡りに舟とばかりに「うん、やめる、天気がよかったらつきあったんだけど」と言ってたが
ほっとしている顔がありあり。車で上野に向かったが高速に乗ったあたりから土砂降り。
皇居前を走っている時、道路脇を滝のように水が流れている。FMラジオでは「東京23区大雨
洪水警報が出ております」おいおい。止めようかと思ったがここまで来たんだからと上野に行く。
駐車場から出てみると少し小降りになっている。この雨だから会場はがら空きだろうと思ったが
結構見に来てる。ほんと、日本人ってこういうの好きだなと感心。教室の宮北先生の絵は昨年は
トップに飾られていたが今年もいい場所に飾られている。「招待」と付いてたからやっぱり偉いんだ
と感心しきり。先生らしい優しい雰囲気の絵であった。平山郁夫さん、以前から好きだった清水操さん等の
絵を見て帰途に着く。帰りは嘘のように雨が上がり、心地よいドライブであった。

クッション

久しぶりに雀を見に遊びにいらしたSさんに
「クッションが乱雑に置いてあるみたいだけど、chichiがテーブルやソファに上がるために
　置いてあるの。立てかけてある角度も微妙で、きついと滑り落ちたり難しいのよ」
と妻が説明。
「あ、マッサージチェアにも繋がってる」
Sさん、色々感心。
そう、我が家は今や、chichiのために別な意味でバリア・フリーの家になっているのだ。

オジサン

夜、回り道して野良達がよく見かけられる通りを帰ってきた。
「あ、いた。車の下、茶色い子」
妻が最初に気付いて二人で車の下を覗き込んだ。
茶色い子の後から見た事のある顔。
「あれ？オジサン？」
照れ臭そうな顔をしてオジサンが出て来た。
車の横にも別な子がいた。
オジサンも猫社会で上手く仲間に入っているようだ。

はげ

「寝たくない、籠に入りたくない」と天井伝いに逃げ回ってた次の朝。
「カラ、禿げちゃってる」
　逃げ回ってた時、天井に頭を擦りすぎて頭の毛がすり切れたらしい。
　chichiが亡くなったpipiに頭の毛を突っつかれて禿げた時みたい。（表紙写真）

9月1日絵日記（2）

ちゃんと不死鳥のようによみがえって起きて来る。
それだけは感心するわ」

妻は男の仕事に対する責任感の強さを知らない。
（ほんとは年で目が早く覚めるだけのこと？）