二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

05/26(金) H MIA 第二戦(大谷先発)のポイント

2023-05-27 | 試合の感想
 5/25(木)終了時点    直近10試合        勝敗 ± 試合 打率 BABIP OBP  SLG  OPS  AB/HR 打点  四球  三振  盗塁  CS  SB-CS  差 
MIA NL東2位[25-26] 5勝5敗[1連勝中] Away 11-15 -4  -1  13位  7位  21位  16位  19位  23位 27位T29位● 10位  6位T 21位T 42-10 +32 
LAA AL西3位[28-23] 7勝3敗[4連勝中] Home 15-10 +5 -1   8位 10位  10位  9位  10位   9位  8位   23位  16位 28位▼ 8位T 22- 8 +14

相手先発:Edward Cabrera (R)  [中4日]  25-041d 196cm/98kg DOM 3年目
2QS/10GS 3-4 46.1回 5.05ERA .224AVG 1.511WHIP 0.4bWAR 87ERA+ 3.27RS 
対左打者:27.1回、116BF .147AVG、1.24WHIP、35K[30.2%]/17BB[14.7%] 4HR[3.4%] 右打者が苦手 
強:Whiff% 91、FB速度88、K% 82、xBA 75 
弱:BB% 6、HH% 28、Barrel% 36、平均射出速度 39   球は速いがノーコン

Bullpen         ERA   SV    H    ER   WHIP   HR   BB  SO   
MIA          19位   8位T  25位  25位  23位  27位▲ 19位 11位     
LAA          7位   2位☆ 15位  10位  10位    5位   7位  21位

C           Innings Stolen Bases Bunts GFP/DME Adj ER Saved Strike Zone Total Runs Saved OPS+ bWAR 
Nick Fortes       243     -1           3      -1       2      3       48  -0.1  26-195d 180cm 89kg 右投右打 初戦にスタメン出場
Jacob Stallings     209.1    -1      0    0       1       0      0       18  -0.5  33-154d 196cm 102kg 右投右打


・ポジティブな点

 MIA打線は、現在、怪我人もあり、他のチームに比べて帯同している左打者(*)が少ない。Arraez*、Wendle*、Edwards#の3人しかいない。
従って、打線のバランスは最大でも左:右=3:6となり、大谷投手に有利な状況です。また、直接対戦でHRを打ったMIA打者はいません。
 さらにMIAの先発投手は右腕なので、左打者の1番Moniak(LF)が復活、Walshも一塁で復帰し、打力と右方向の守備力がアップ。

今日:    Innings PART Bunts  GFP/DME GDP  Total Runs Saved
二塁 Rengifo  219   0         0     0      0
一塁 Drury   166   2   0      -1    0      1

明日:
二塁 Drury   230.2   2         1    0      3 
一塁 Walsh    38    0         0    0      0


 ・注意点

 実戦での相性は、HOUにいたGurrielが.300/20TBRにいたWendle* .286/7 あたりが対戦経験が多く注意が必要です。
最近7試合で好調な打者は、今日、HRを打った長打力のあるSoler 1/2、De La Cruz(対戦経験なし)、スイッチのEdwards#(対戦経験なし)、新加入のDavis(対戦経験なし)といったところ。
巧打者のArraez*に対しては、三振を取るのを最初から諦め、低めを打たせて内野ゴロにするのが最上でしょう(足は速くない)。

 ・投球の組み立て

 前回同様、バランスよく球種を投げ分けることです。鍵は4Sのコントロール。打者の二巡目以降に初球Sを取るCurve(前回未使用)を混ぜるのも有効でしょう。
基本的に右打者が多くなるのでSWEとSNKでホームベースを広く使うストライク先行のピッチングが求められます。(球数がかさみ四球になるより、単打の方がいい)
追い込めば、外角 SWE(B球)、高め釣り球の4S(B球)、(コントロールが良ければ)低めにSPFで空振り三振、あるいは内角低めSNKで内野ゴロというのが理想でしょう。
SPFがコントロール出来ずボールになったり、抜けて右打者への死球になるならば、左打者限定で使用すべきです。(左打者への試投で出来不出来を確認)

 ・二刀流

 今日の打撃内容だと、DHは放棄し、投手専念で1回でも多く投げたいところですが、そうはならないでしょう。
MIA打線などのようなアプローチを採るか分かりませんが、これまで通り「球数を投げさせて早期降板させる」ということになるでしょう。
大谷投手が初回からコントロールに苦しめば、その傾向は強化され、コントロールが良ければ、二巡目以降は早打ちになるでしょう。
 6回3失点以下のQSがノルマで、7回2失点以下がスタンダードなライン、あるいは失点関係なく、球数次第で8回まで行きたいところ。

 打席では早打ちでフライアウトでOKです。逆説的に出塁しない方がいい。出塁しても、牽制で疲れないためにも大きなリードは避ける。
チームメイトの他の選手は、相手投手のボールを良く見て、球数を投げさせることですね。TWPの大谷先発時、初球打ちで凡退は絶対に避けたいところ。

 先制点がどちらに入るかで試合の基調が決まるでしょう。相手に入れば少し苦しく、味方が取れば、楽観的なムードに。
直近の13連戦で味方が先に得点を上げたのは、8試合[61.5%]で、試合結果は 6勝2敗[.750] となっています。

05/26(金) H MIA 第一戦

2023-05-27 | 試合の感想
Game Day  https://www.mlb.com/gameday/marlins-vs-angels/2023/05/26/718015/live/summary

 試合内容は、特に言及する内容はありませんが、大谷選手の打席内容は、一言で言えば酷かった。ここ最近見た中でも、最悪でした。
昨日はHomeで完全公休日だったにも関わらず、今日の打席内容だったのは驚きです。一体、どうしたのか? 疲労が溜まっていると思われます。[追記] 先日、両親が観戦に訪れていた影響か?!
結論から言うと、今日は球速のある左腕相手でしたので、休ませるべきだったと思います。
その場合、DHスポットが空き(DH Trout、CF Moniakを試せ)、先発登板前に2連休、リフレッシュ出来ていたはず。

 基本的に、本人がどう言おうと、定期的にエンゼルスは大谷選手を休ませるべきです。
しかし、興行的に大谷を休ませると観客動員力が落ちるので、休ませることをしない。(大谷が目当てに球場に足を運ぶと、極めて珍しい休養日だとファンが文句を言う) 本当に腹立たしい。

 また、先発登板が近づくと、完全に“投手大谷”にモードが切り替わってしまい、“打者大谷”がおろそかになることが多いですね。
先発登板後の翌日の試合に打つ傾向があるのは、“投手大谷”から“打者大谷”にモードが完全に切り替わるためです。(一打席に対する集中力が増す)

 “打者大谷”の好不調の打席内容の判断基準は

1.ボール/ストライクの見極め

2a.甘いボールを振りに行けるか (甘い球を見逃すのが最悪で、相手投手の失投はほとんどない)
 b.とらえられているか      (HHでとらえれば、結果問わず問題なし。現在、見逃しか、ファウルが多い)

3.ボール球に手を出しているか (追い込まれるまでに、ボール球に手を出すのは不振の現れ。相手投手を助けることに)

 今日は全て駄目でした。つまり、追い込まれるまで甘い球を振らず、2ストライクに追い込まれてから、ボール球を振って、空振り三振になるという最悪の流れです。
STLのハイライトを見ていると、ヌートバーの打席で、2ストライクに追い込まれてからの、打者のリーグ平均打率は1割台と出ていました。
つまり、追い込まれるまでの2球が勝負なんです。追い込まれてからHやBBで出塁するのは確率的にも難しい。

 打球判断では、
・一塁ゴロ、二塁ゴロなど引っ掛けた打球 ←不振時に多く
・LA(ランチアングル/打球角度)      ゴロアウトよりもフライアウト。現状、打球のLAが他の強打者に比べ、低い。打球速度が良くても、角度が上がらず、長打を逃しています。


 今日の1打席目から見ていきましょう。

・1回裏[0-0] 1out 一塁 SLが2球Bになり、2-0からど真ん中4S[96.7] 二塁ゴロDP。 最悪の結果に。

  皆さん、カウント0-2になった段階で次は4Sだと予想されていたと思います。なんと、相手は失投し、ど真ん中に来ました! 完全にとらえれば右翼席に2ランホームランでしたね。 

・3回裏[0-2]  2out なし 1-0から2球目の完全なB球をファウル✕、3球目 甘い真ん中高めのSL[84.7](HRボール)を見逃し✕✕、4球目 完全な外角高めのB球の4Sをカットに行きF✕、5球目外角低めの SL(B球)で空振り三振
  3球目は打ちに行くべきでした。右翼席にHRになっていたでしょう。もうこの時点で、大谷選手の打撃が狂っているのは明白でした。

・5回裏[1-2]  2out一塁 Troutタイムリーで一点差になり追い上げムード。
  1球目 球種を決め打ちしたのか、難しい外角低めのSLを空振り✕。3球目 内角低めのCHを空振り。4球目 ストライクゾーンを大きく外れた外角低めのSLに手を出し空振り三振✕✕。
  全く相手の球に合っていませんでした。

・ 7回裏[2-5] 1out二塁 中継ぎ左腕の外角低めのSL[88.8]を、初球から簡単に打ちに行って、SSフライ✕✕・・・進塁打も打てませんでした。

  Game Dayの表示で残塁を表す項目が抜けたため、現在、攻撃時のチーム状況が分かりづらくなっています。
 今日の試合、攻撃面でブレーキになったのは、ノーヒットの3.大谷と9.Netoです。Wardは4三振ですが打席で相手先発に対して球数は稼ぎました。(3-2[6]、3-2[8]、1-2[4])

  今日、試合でチームが負けている場面の現地中継で、打席で結果が出ていないのに、バットボーイの男の子と笑顔で話していて[*]、違和感を覚えた方もいるでしょう。(マインドセットが)
 こういう負けている場面で、例えばNYYだと、主力選手を映すと、皆、真剣に試合を見ているわけです。非常に厳しい表情で試合を見ている。
 [*] これはどうやら「気合い入れ」の儀式だったようです。個人的にはこうしたものは全く肯定できません。決して運が悪かったといった類のものではなく、原因ははっきりしているので。  

  昨日、エンゼルスのミナシアンGMの不意の毒ガス攻撃を受けたわけですが、本人は“心ここにあらず” といった感じで、心配になりますね。

 [追記] 

 マイナーから21年1巡目全体9位指名の Sam Bachman [23-239d 185cm 106kg]が昇格して2-5の8回から投げましたが、
投球内容 (47-26[55.3%] 2.0回 4H 1ER 2BB 4K 4.50ERA) から判断するに、現時点ではちょっと厳しいと思います。
 特に軸となるSNKのコントロールが悪く[2/6+5/10]、不利な状況になっていました。球数も多すぎ、中継ぎとして使うのは敗戦処理しか無理でしょう。
今後改善するかもしれませんが、このコントロールでは接戦では使えませんね。