二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

9月16日(日) ATL(A) 第4戦

2024-09-17 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/16/747067/f
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747067
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440916115/

大谷:4-0 2打点 1得点 1四球 2K 3残塁 0盗塁

ポジティブ
・チームが勝ってATLとのシリーズをタイの2勝2敗に戻したこと。
 試合後、3位 ARIはCOLに逆転負け、2位 SDPはHOUに勝利で、Game差3.5で変わらず。
 残り12試合でLADは有利な日程だが、5割の成績でも、SDPは9勝2敗[.818]でないと、同率で並べ(=逆転)ないらしい。
 例えば、今後の対戦相手は
 LADは大きく負け越しているMIA*3で3連勝の可能性が高いが、
 SDPは残りAL西地区1位のHOUとの2戦で負ければ、自動的に5.5ゲーム差に離れてしまう。 
 ARIもN中1位のMILとの4戦を残しており、厳しい状況に変わりはない。
 また、この両チームはシーズン最後のシリーズ[3戦]で戦うことで、星を潰し合う事になる。

・山本由伸の球数制限のある中で、変化球のコントロールに苦しみながら、4回無失点に抑えたこと。(通常のコンディションであれば、5回は投げたかったが)
 今日の試合もエラー(二盗時のSmithの送球E)が出たが、なんとか味方野手の好連係による本塁outもあり、0行進を続けた。
 
・コントロールがが不安定だったのは相手ATL先発、Max Friedも同じだったが、LADはRojasの好走塁と好判断により、効率的に得点を重ね、一気に突き放した。
 (Rojasは明日の試合、名誉の休養を取るだろうか。MIAは人工芝)

・大谷はチャンスに打席が回り、無安打でも異なる打席でそれぞれ1打点、計2打点を稼いだこと。
 これは打点王を争っていたALT:Ozunaが出来なかったことを大谷は成し遂げた。


ネガティブ

・ATLシリーズの4試合でHRも盗塁も一つも稼げなかったこと。これはある程度、想定済みだった。
ATL投手陣は、防御率でMLB1位、被HRで1位、SO/9でも1位、K/BBで3位と軒並み上位の成績を上げており、先発登板した左腕のSaleとFriedは実績のある著名な投手だった。
ATLのBullpenもERAがMLB3位、被HRが3位、四球数が1位、ER2位、WHIPが4位Tで打つのは困難だった。
大谷は右腕登板時にHRを打てるかどうかだった。盗塁は残りの試合で必ず稼ぐことが出来るので問題ない。
 ATLは大谷に対して「コイツだけには、ATLの本拠地でHRも盗塁もさせない!」という強い決意と警戒度で対応していた。
前回の対戦シリーズで、大谷が打ちまくったからだ。

 次のシリーズのMIA3戦は絶好の「50-50」日和となる。

防御率 WHIP 被打率 被HR SO/9 BB/9 K/BB SAVE SAVE率
28位▼ 28位▼ 26位  20位  23位  25位  26位 28位▼ 52.8%

Bullpen ERA   SV   H   ER  WHIP   HR   BB SO 
     19位 29位● 24位 22位  17位  4位T△ 21位 3位◎ 


第1戦先発:28-179d 185/90 SEA '17 R12 Long Beach, CA出身 ★=HR
Darren McCaughan (R) 2GS 0-0 29.1回 6.56ERA(5.61 FIP) .336AVG 1.807WHIP  対左:15.0回、68BF .317AVG、1.60WHIP、8K[11.8%] / 4BB[ 5.9%] 3HR[4.4%] 強:Ex 69 弱:FB速度 2  
対LHB:SWE [81.6](35.3%)[.247 .446★] -6、SNK [89](25.1%)[.418 .671★] -4、4S [89.4](22.1%)[.229 .460★] ±0、CH [81.0](17.4%)[.340 .572](22.7% 25.0%) ±0

 VTRをご覧いただければ、すぐ分かるように、球速が遅く、HRを打ちごろの90mph弱のSNK[評価 -4] / 4S[評価 ±0]を持つ投手で、SWE[評価 -4]も変化が乏しい。
大谷がHRを3本打つのもありえる、MLBでもこれ以上いないといえる願ってもない投手だ。

 ただ、LAD先発は、不安定なBobby Miller (R)なので、1回表に先頭打者HR、それが無理でも、1点は援護しておきたい。
Homeのドジャースタジアムでは彼が先に投げることで、先に失点し、打線に不要なプレッシャーをかけていた。
Millerが不安定でも今日の山本由伸のように無失点に抑えていけば、勝利は転がり込んでくる。

 結局のところ、「50-50」に到達するにはHRが課題となり、相手の失投を大谷が捉える事ができるかどうか、の一点に尽きる。
 もし、甘い球(相手の失投)を

1.振りに行かない → 見逃してしまう
2.振りに行く   → 空振り / ファウル で捉えられない
3.振りに行く   → HHする[95mph以上] → 角度が適切でない(ゴロで内野の守備範囲<ライナーで外野の守備範囲<高く上がりすぎたフライ)
4.振りに行く   → HHする[95mph以上] → 適切な角度(一般的には25~30°のLA、EVが出るほど要件緩和)

 といった過程をクリアしないとHRは生まれない。
スイングスピード=EVとはならないのが野球の面白い所。スイングスピード出ていなくても、バットの芯に当たれば、EVが出てHRになる。
重要なのは、強振するより、コンタクトして芯に当て、正しい角度で射出することだ。
大谷のパワーであれば、泳がされたとしても、片手で打ったとしても、芯に当たり角度が良ければ、打球方向がLFかRFであれば、HRになる。
毎試合、1本づつ打ちつつ、2盗塁稼げば、第三戦で「50-50」達成、WBCの思い出の地でハッピーエンドとなる、美しいストーリーだ。
             
 仮にMIAシリーズで逃したとしても、HomeのドジャースタジアムでCOL(3戦)がある。HRでリーチを掛けた状態では毎打席、大熱狂になるだろう。
 それを逃すと、徹底マークに合うSDP戦となり、それまでの6試合で、「50-50」を終えておきたいところだ。

 ちなみに、大谷の後ろを打つ2番Mookie Bettsの直近7試合の打撃成績は「.185 AVG .233 OBP .296SLG 529OPS 評価G:非常に悪い」であり、彼のためにもなるべく早く達成したい。