二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

エンゼルスが大谷に「中4日」を強要しようと思案中

2023-05-26 | エンゼルス
23/05/26(金) 00:00 Orange County Register Jeff Fletcher  エンゼルス、大谷翔平を中心としたローテーションの「創造的」な使い方を思案中。 
https://www.ocregister.com/2023/05/25/angels-pondering-creative-ways-to-use-rotation-around-shohei-ohtani/  
従来の先発投手を通常の4日間の休養に切り替えても、大谷を中心に活動させることもできるし、大谷も従来のスケジュールで登板させることもできるだろう

【DeepLによる自動翻訳】
> アナハイム ― 投手ローテーションは、単純な...ローテーションであるべきだ。5人の先発投手を使い、それぞれを5試合ごと[中4日]に起用する。エンゼルスにとって、それは単純なことではない。
  大谷翔平が、投手が通常7日に1回働く[中6日] 日本から二刀流の才能を持ち込んで以来、エンゼルスは大谷をローテーションに組み込むために、いくつかの異なる方法を試してきた。

  当初は6人ローテーションで、各投手が6試合に1度ずつ登板していました。2023年はそれを変更して、大谷を6日[中5日]おきに登板させ、他の投手は大谷の周りで仕事をするようにした。
 そして、オフが多くなるシーズン後半には、さらに過激な方法を検討することになった。

  ゼネラルマネージャーのペリー・ミナシアンは、大谷以外の先発投手を、少なくとも時々は従来の4日間の休養日に登板させること[中4日]ができるだろうと語った。そうすれば、6人目の先発投手の必要性は劇的に減少する。

 「オフの日になれば、誰が一番いい投球をするかということになる」とミナシアンは言う。
 「我々は創造的になることができます。...我々はそこに到達しなければならない。健康でいなければならない。しかし、今やっていることは、この先どうするかという根拠にはならない」。

  ミナシアンGMは、大谷を4日間の休養[中4日]で登板させることもあり得ると語った。

 ミナシアンは、「私はそれを受け入れている。彼もそうだと思う。今はまだできない。でも、8月、9月になれば、彼ならやってくれると思う。あいつは勝ちたいんだ。

  大谷は、4月の特別な状況を除けば、メジャーリーグで登板間隔が5日未満になったことはない。雨で31球に短縮されたため、3日間の休養で復帰して登板した。
  ミナシアンGMは、大谷を4日間の休養で起用する話も受け入れるとしながらも、その答えはわからないという。

 「もし彼が 6日目[中5日] ではなく 5日目[中4日] に投げるなら、それはどれほどの劇的な変化なのだろうか?」 とミナシアンは言った。
 「私にはわかりません。一度やってうまくいかなくて、もうやらないかもしれない。ロードマップがないのですから。あるいは、まったくやらないかもしれない。」

 しかし、他のみんなにはロードマップがある。

  伝統的な先発投手は、過去50年のほとんどで4日間の休養をとって仕事をしてきたので、エンゼルスが投手だけの先発投手でそれを行うことは、それほど飛躍的なことではないはずだ。
  タイラー・アンダーソン、パトリック・サンドバル、リード・デトマーズ、グリフィン・カニングの4人が、喜んでやると言っている。
  エンゼルスが先発投手全員を大谷と同じスケジュールで投げさせる必要があるというのは誤解で、すでにそうなっていないからだ。

  今週末のエンゼルスのマイアミ・マーリンズとのシリーズ前のオフ日は、大谷が通常の日のままであるためのラインを飛び越えていることを意味します。
 先週末、エンゼルスはデトマーズ、サンドバル、大谷の3人を起用した。今週末は、デトマーズ、大谷、サンドバルの3人だ。

  もしエンゼルスが大谷を5日間の休養で使い、デトマーズ、サンドバル、アンダーソン、カニングを4日間の休養で使いたかったら、同じようなシャッフルでそれを行うことができるだろう。
 先発投手は4日休養と5日休養の間を頻繁に行き来することになるが、それはスケジュールに基づいてどのチームでも今起きていることである。
  エンゼルスにはまだ6人目の先発投手が必要だが、その投手は登板頻度を大幅に減らし、常に大谷の前日に登板することになる。
 エンゼルスは、月曜日のボストン・レッドソックス戦でハイメ・バリアを起用したが、カニング、アンダーソン、デトマースを、それぞれ4日間の休養でボストン戦に登板させることもできただろう。
  もちろん、エンゼルスの5人の先発投手の中で、メジャーで伝統的な4日間の休養日に投げる経験があるのは、アンダーソンだけだ。
サンドバルとカニングはそれぞれ、少なくとも2年前にほんの一握りずつやっただけだ。
 二人とも、それが何か違うように感じたかどうかさえ覚えていない。デトマーズは、プロとして一度もやったことがない。
  エンゼルスは2023年、球界で唯一、投手が前回の登板から4日間の休養をとってから登板していないチームだ。彼らは2022年に一度もそれをしなかった。
 エンゼルスは、トレンドとなったものの最も極端な例だ。

  5年前、メジャーリーグの全試合の40%が4日間の休養で投手が先発し、37%が5日間の休養で先発した。2023年は4日間が30%、5日間が43%しかない。その他の試合は6日以上です。
  5日間の休養で投げる先発投手は、過去4年間それぞれ4日間の休養で投げる投手よりERAがわずかに優れていた。また、休養日を増やすことで、投手がより強く、よりフレッシュでいられるという考え方もある。

  ミナシアンGMは、「私は、投手たちがあちこちで休養日を増やすことに賛成です」と言う。「損はしない」と。
  エンゼルスのビリー・エプラー前GM[現NYM GM]が6人制のローテーションを決めたとき、彼は大谷だけでなく、すべての投手の怪我防止が重要な考慮事項であると言った。しかし、1日の延長が怪我の確率を下げるという証拠はない。
 それでも、他のチームも1日延長のメリットを信じているとアンダーソン投手は言う。

 「ここ数年、私が在籍したチームは5人制を敷いていたが、オフのために6日目に投げることになった」とアンダーソン投手は言う。
「もし、20連戦で各人が4回登板するようなことがあれば、スポットで先発を投入するだろう。」

  アンダーソン投手は、休養日4日と5日の差は、休養日なしでの登板が連続して積み重なるまでは、感じないと言っています。
  エンゼルスのマット・ワイズ投手コーチは、5日間の休養で投手たちが「回復、どれだけのトレーニングができるか、いつ脇腹を投げるかに慣れてきた」とし、「先発陣からは概ねポジティブなフィードバックがあった」と話した。
 しかし、エンゼルスは将来的にそれほど自由度が高くはないかもしれない。

  メジャーリーグのルールでは、チームの投手数は13人に制限されており、一般的には先発5人、リリーフ8人ということになる。
 大谷は二刀流の選手なので、この制限にカウントされない。エンゼルスは、先発投手を増やしても、対戦相手と同じ8人制のブルペンを持つことができる。
  もし、シーズン終了後にフリーエージェントとなる大谷がいなければ、6人目の先発を使えば、リリーフは7人となり、対戦相手の多くに1人足りないことになる。
  だからミナシアンは、大谷がいない場合の投手陣の希望は、伝統的な5人制ローテーションだという。
 「私は彼がここにいることを望んでいる」とMinasianは言った。「我々はそれに対処する必要がないように。」

05/20(土) H MIN 第二戦

2023-05-21 | 試合の感想
試合結果は、2-6で負け。

エンゼルス先発陣  
       先発数 投球回数  QS 5回未満の登板試合  QSの割合
1.大谷      9   53.0   5回   0回※      [62.5%]  ※降雨中断のAwayBOS戦(2.0回 31-20)は除外。 実質、QS 5回/8GS。
2.Sandoval*   9   49.1   3回   3回       [33.3%]  大谷同様、基本的に「中5日」で回っている。
--------------------------------------------
3.Anderson*  8   42.2   3回   2回      [37.5%]
4.Detmers*   8   40.2   1回   3回      [12.5%]
--------------------------------------------
5.Suarez*    6   24.1   0回   4回      [ 0%]
6.Canning    6   29.1   0回   1回      [ 0%]
7.Silseth    1   11.2   0回   1回      [ 0%]
 総数    47試合      12回   14回
 降雨試合を除外       26.1%  30.4%         
               15.2%                ← 大谷の成績と降雨試合を除外

*・・・左腕
QS・・・クオリティ・スタート  先発投手が6回以上を自責点3以内に抑えた場合に記録される指標。

  エンゼルス投手陣は、先発6人制で、最短[中5日]、通常[中6日]で回しています。(大谷とSandovalは公休日関係なく、[中5日]固定。それ以外の投手は、公休日で1日延びる)
 大谷選手以外は、QS率が低い上、早期降板しブルペンに負担をかることが多い、というのが分かるでしょう。(先発が長いイニングを投げられていない)
 他球団に比べて1日休みが多い[週1回登板]にも関わらず、この体たらくです。Suarezは先発投手としては論外です。(ロングリリーフでしか役割がない。その場合、左腕でDavidsonと被る)

  それ以前に、エンゼルスの先発陣は左腕(*)が多すぎます。Sandoval、Detmers、Suarez、Davidsonと4人も候補がいたのに、FAで獲得したのが軟投派左腕のAndersonという。。。
 GMのペリー・ミナシアンは無能としか言いようがありません。(高齢[34-35歳]のTeperaやLoupの高額な2年契約だけでなく 約10億円強/年*2)
 Andersonは3年契約で、33~35歳を1300万ドル/年です。[約18億円弱/年] Andersonが本当に良かったら、所属球団のドジャースは契約延長をしていたでしょうね。このあたりは流石です。

  また、先発投手の並びも悪い。[左-左-左]ではなく、[左-右-左]と入れ替えてジグザグにすべきです。
 基本的にMLBは右打者の方が多いのだから、先発左腕を3枚並べると、シリーズ2試合目以降は、相手打者の目が慣れ、打ち込まれる確率が上がります。
 

  今日の試合は、Sandovalが1回表に3失点というのは多すぎます。05/06(土)のTEX戦、Detmersが 4回表に3失点して以来の相手側の先制点の多さです。
 野球はメンタルのゲームでもあるので、こうなると打者はモチベーションが下がり、打席で早打ちになったり、粘りがなくなったり、悪い結果に繋がります。
 ましてや、ビハインドの状況のエンゼルスブルペンは質が低いので、0点に抑えて、打線の反撃を待つ、ということが出来ない。
 今日も、次々失点して、試合の流れを変えることが出来ませんでした。

  大谷選手に関してポジティブな点を上げれば、直球系(4S)を今季初めて?本塁打にしたことです。(これまでは変化球を打った本塁打だった)
 彼の打席のヒートマップを見ると、内角高めが「青」で低打率になっており、現在、徹底的に相手投手から攻められています。(長打されず、ファウルでカウントを整えられる)
 バットを替えて長くなり、取り回しがし辛いということもあるでしょう。
 また、右投げ左打ちであるため、死球を受ける場合は、内角高めの球は右肘に受けることになるので、恐怖心との戦いです。

  現在の大谷選手の打席の構えだと、球速[速球と遅球]の変化には対応できても、左右[内角/外角]には対応しにくいのです。
 右足を上げないので、来る球によって柔軟に位置を変えられない。(内角は引いて、外角は踏み込んで打つなど)
 素人の考えでは、右足を上げて、下ろす際、引いて打てば、内角高めの速球は、全てHRボールになると思います。

  内角/外角関係なく、ストライクゾーンの上[6つのゾーン]に対する速球系に、反応できない見逃し、振り遅れてファウル/空振りは、大谷選手の疲労の証だと思われます。
 連戦で休みが貰えず、疲れてくると、何も考えずに打席に立つことに。(Troutの振り遅れとは状況が違う)

  明日のデーゲームの先発登板のポイントを上げると、
1回表の立ち上がり(コントロール)、
2回表の最初の打席後の投球内容(打席後の悪影響)、です。

  先発登板時は、DH枠をTroutか、Rendon(IL中)に譲って、攻撃面の4打席よりも、チームのために1回でも多く投げてほしいところ。(1回多く投げれば、ブルペン投手を1人節約)
 (ただし、この場合は、二刀流で自己援護できず、降板すれば、試合から即退場)
  彼を見ている方なら分かると思いますが、1塁まで全力疾走したり、出塁して塁間を走ったり、ベンチで休めないと翌回の登板はコントロールが不安定になることが多い。
 そして、ピッチコムで配球を自分で指示しているので、疲労で何も考えられなくなると、単調になりやすいです。(左打者に対してもSWE中心に)
 今季から始まったピッチクロックと共に、TWP選手の先発登板は、とんでもないハンデ戦です。

  従って、打席時のアプローチは、初球から積極的にストライクを振りに行き、走る必要のあるゴロアウトではなく、フライアウトが理想で、HR狙いで全く構わない。
 打者として成績を上げるのは、登板しない試合でも出来ますが、投手の成績を上げるには、先発登板する試合でしか出来ないわけです。(当たり前ですが)

  エンゼルスというチームは、野手がエラーで先発投手を苦しめ、あとを引き継いだブルペン投手も失点を抑えられない、現状、MLBでも最悪に近いチームです。

  明日の配球に関して。
 右打者には従来通りSWE中心に、SNKを適度に混ぜながら。(両サイドを攻める)
 課題の左打者には、SWEの割合を減らし、SPFをもっと投げるべきです(カウントを整える/決め球)。また、SWEとSNKの投げる割合は、同じくらいであるべき。
 SWEではなく、縦に小さく変化するSLも効果的です。
  また、左も右も、ボールカウントに余裕があれば、高めの釣り玉(ボール1、2個外れる4S)で、空振り三振を奪ってほしい。それが出来れば、低めのSPFがより効果的に。(上下で攻める)
 相手が2ストライクからファウルで粘る場合は、CUVを投げるといいでしょう。(CUVは二巡目以降の初球ストライクにも有効です。4S・SNK / SWE / CUVの三択)
 大谷選手はCUTを多投している場合がありますが、あまり有効ではないですね。(球速、変化量、ロケーションから)

  大谷選手の生命線はSWEではなく、4Sの低めへのコントロールです。(球速より、コントロール重視で。4Sが左方向に引っかかったり、右方向に抜けるようだと、SWE頼みになり厳しく)
 4Sが低めに決まれば、相手がSPFに手を出すことが増え、三振数が増えるでしょう。
  
  明日の登板試合は、上手くいきますように。

[追記]

実際の投球内容 https://baseballsavant.mlb.com/player-scroll/game?gamePk=718080&player_id=660271

LAA打線の得点圏打率

2023-05-19 | 試合の感想
5/18(木)終了時点のエンゼルス打線の得点圏打率            
       打率  出塁率   長打率   OPS GFEDCBA 評価
Ward    .172  .235    .276   .511  G
Trout     .188  .308    .375   .683   E
大谷     .390  .447    .634   1.081     A  ←最新データが反映されていない
Rendon   .357  .500    .536   1.036     A
Renfroe   .170  .246    .302   .548 G      ※ダブルプレー数でMLB2位タイ、AL1位。
Drury     .265  .300    .529   .829   C
Urshela    .303   .324    .424   .748   D  
Neto     .348  .360    .435   .795   C
Thaiss    .385  .438    .692  1.130    A
Wallach   .500   .500    .667  1.167     A
Rengifo   .290   .378    .387   .765  D
Phillips    .143   .333    .143    .476 G       ※サンプル数が少ない
Moniak   1.000  1.000   1.000   2.000     A   ※サンプル数が少ない
Soto                               ※サンプル数が少ない

 並びが歪んで見にくいかと思われますが、概略は理解できるかと思います。
Redditなどで「得点圏打率」が槍玉に上がることがありますが、実際誰が打てていないのか、ということは触れられることはありません。

 通常、打者は、走者がいない場面よりも、得点圏の方が集中力が高まり、攻撃指標が良くなることが多いです。
エンゼルス打線も、強打者であれ、そうでなくても同じ傾向です。
しかし、主力選手の1番Ward、2番Trout、4/5番Renfroeは、得点圏で全く打てていません。
これでは、現状では点が入らず、エンゼルスが勝つ可能性が低いのがわかりますね。(彼らに打席数が多く回り、チャンスも巡ってくる)
 Rendonの短期的離脱は、大谷の後ろにRendonか、あるいはRenfroeかで全く状況が変わってきます。
Rendonは三振率が低く、球の見極め、忍耐力に優れているので、大谷選手が盗塁しても、スルーしてくれます。
一方、Renfroeは走者を見る余裕がないので、大谷が盗塁を仕掛けても、ファールで無効になることが数回ありました。(無駄走りで最悪)

 自分はWardを全く評価していないので、Moniakの方に期待しています。
Wardは元捕手なので外野での守備力が低く(他の野手を危険に晒す)、打撃もスランプに陥ると長期化する傾向があります。(野球IQも低い)
「2番Trout(右)、3番大谷(左)」という球界最高のワンツーパンチを活かすには、1番には四球で出塁できる選手が必要です。長打は必要ありません。
具体的にはSTLのLars Nootbaar(左 25歳)[2018年のMLBドラフト8巡目(全体243位)指名]が理想的ですね。(左-右-左という並びに) 
ヌートバーはロスの地元出身者でもあり、エンゼルスでも人気者になっていたでしょうね。Wardの守備や汎用性とは比べ物になりません。

05/09(火) H HOU 第二戦

2023-05-10 | 試合の感想
注意事項:いつも大谷専任捕手であるチャド・ウォーラック(31)が脳震盪のIL入り。代わりにマイナーから昇格したメジャー経験の乏しいChris Okey (28) が大谷の投球を初めて受ける。

試合のポイント

・1回表 3.Alvarez, Yに 簡単に2ストライクに追い込んだのに、8球も粘られ、結局、四球。一人の打者に計10球も費やしてしまった。
 大谷投球数 17S/ 22球 22球 S率77.3%

・1回裏 味方先頭打者のWardがわずか1球で打ちに出て、RFフライ。[スタッツ的にはHH[98mph]しているが、角度は打ち上げすぎており(38度)、凡退]
 大谷が登板する試合で、味方打者がまず心がけることは、相手投手に球数を投げさせ、大谷に休む時間をできるだけ与えること。初球に打ちに出る場合は、結果(ヒット)が求められる。

・1回裏 Troutも4球でライトフライ。打者3人中、最も球数を投げさせのが、先発投手大谷のフルカウントで7球という・・・。
 Troutはこの試合までに、ミニスランプに陥っており、この試合を含めても .214AVG .290OBP .321SLG /過去7試合 という状況だった。
 Valdez 7S/12球 12球 S率58.3%

  試合を占うには、1回の表・裏で先発投手の調子(ストライク/ボール)を見るのがセオリー。
 今日の大谷投手は、ストライク先行で2球で打者を追い込むことが多く、気合が入っていた。序盤左腕Valdezはストライク率が低く、攻略できる可能性はあった。ノーチャンスではなかった。
 では、一体どうだったのか? 
 エンゼルス打線は、Valdezの見送ればボールのCutterの見極めが全くできずに、初球から空振りしまくり、投手有利の状況に自らしていた。完全に墓穴を掘っていた(試合中に修正できなかった)。
 本当に見ていて、腹立たしいほどに、大谷投手のためにボールをよく見たり、球数を稼ぐこともできず、非難に値する内容です。
  ちなみにValdez投手がフルカウントになった打席が3回ありましたが、そのうち2回は大谷投手の打席というのは、悲しくなりますね。(1回裏 7球、4回裏 6球)
 その4回裏の大谷の打席、CFライナーのあと、Rendonがわずか3球でSSゴロに倒れ、試合を分けた運命の5回表へ。(当然ながら十分な休息と準備が出来ていなかったと思われる)
 
  大谷投手の傾向として、過去2試合はHRを打たれ、複数失点を喫しましたが、実は、その反対側の打者大谷は、2試合続けて3安打し、数多く出塁していたわけです。
 『打者大谷の活躍が、投手大谷を苦しめる』という如何ともし難い状況になっていました。

  これ以外にも、前回のSTL戦でも、2回表の先頭打者の正面の二塁ゴロで、ソロHR[同点]で大谷を援護したはずのDruryが痛恨のエラー。
 最近は味方選手に足を引っ張られことが多いのに、皆さん気づかれるでしょう。

  今日の試合でも、2回表2out無塁から空振り三振で終了のはずが、新人のOkey捕手が後逸し、振り逃げ(記録はWP)、
 また、4回表の1out無塁からTuckerに同じくOkey捕手による「打撃妨害」で出塁と、味方のミスが相次ぎ、投球数が必然的に増えてしまいました。
 そして経験の浅い捕手なので、いつも以上にHOUに盗塁を仕掛けられました。
  本当にありえない。エンゼルスは今季非常にエラーの多いチームになっています。エラーの付かないミスも多い。
 確か、エンゼルスはエラーで出塁したランナーに得点を許したことが、最も多いチームだったはずです。
  
  5回表の大谷投手のアクシデントですが、先頭打者のLF大フライの後の四球の場面で、投手コーチはマウンドに行くべきだったと思います。
 明らかにフォームがおかしく、力感がなかった。
 現在のエンゼルスの投手コーチは現地のエンゼルスファンからも無能の烙印(過去の複数の味方投手の癖の見分け)を押されており、嘲笑の対象です。
 今回、時間を取り、間を持たせる事ができたはずです。大抵、指のマメ、(今回は爪)、潜在的な怪我など、一番近くで、一番多く投球を見ているわけだから。
  
  また、大谷投手が登板する試合は、エンゼルスが先取点を取ると、その後、追加点を取る努力が皆無になる傾向があります。(早打ち、追い込まれても粘らない・・)
 当然、今回もルーキーのNetoの初HR(ソロ)だけで満足するべきではなかった。
 エンゼルス打線は、シチュエーション・バッティング(状況に応じた打撃)が全く出来ない。進塁打も打てない。追い込まれても大振りしてしまう。本当にもどかしいですね。
  例えば、低年俸のレイズは打点を上げるのが上手く、野手のいない場所にゴロを転がすのがうまい。エンゼルスは、0out三塁。1out三塁の場面で得点できない事が多い。
 新加入のRenfroeやDruryを見てください。一発はあるが、低めの変化球の見極めが出来ず、ヤマを張って初球からボールを振りに出て、投手有利のカウントを自ら演出してしまう。
 Renfroeはダブルプレイで、MLB最多タイ、AL1位ですよ。
 逆にUrshelaはコンタクトヒッターで、当てるのが上手く、率は残せます。

  好投手を打ち崩すのが無理なら、球数を投げさせ、早期降板を目指すというのが野球のセオリー。それが全く出来ないエンゼルス打線(大谷以外)。
 
  いずれにせよ、3安打1得点ではまず勝てない。本来の大谷投手のランサポートであれば、今日は4-3で勝利していたはずです。

LAA ランサポート[今日の試合前の時点]
 先発        2021     2022     2023 
1.大谷翔平      4.25       3.64     4.20 ←チーム内最少
2.Patrick Sandoval*  3.99       3.36     6.49
3.Tyler Anderson*   3.57[PIT/SEA] 5.52[LAD]  6.08
4.Reid Detmers*    3.27     5.06     4.83
5.José Suarez*    3.84     3.78     5.24
6.Griffin Canning   5.30     欠場      5.40

  信じられないかもしれませんが、大谷投手が7回3失点でQS以上の先発投手として責任を果たしたにも関わらず、大谷を批判しているエンゼルスファンがごく一部でも居ることです。
 エンゼルスのRedditは他球団のファンも潜入しているので、判別は不可能ですが、それでも非常に不快ですね。
 
  皆さん、今日の試合はどう感じられたでしょうか。

 ポジティブな点としては、大谷投手が早期降板せず、7回までしっかり投げて、ブルペンを楽にさせたことです。
あとを引き継いだWantz投手が2回を投げ、ブルペンを休ませることが出来たのは、半日後のデーゲームにとって、大きいことでした。
一つ言えることは、今日の試合を経ても、HOU打線は本来の調子ではなく、元気が無いように見えます。成績では相対的にはMLBでも下位になり、打撃不振です。
 大谷選手は爪の問題がなければ、デーゲームも出場するのではないでしょうかね。(翌日は試合がないので)
HOUのシリーズを取れるかは、常に先発投手が試合を作るかどうか、つまり、右腕のGriffin Canningの出来不出来にかかっています。

大谷翔平のワーストシナリオ

2023-05-10 | 大谷翔平の移籍先
 これは日本メディアなどで報道されて、よく知られたことですが、エンゼルスはトレード期限以降の大谷選手のノベルティグッズを制作していない、配布する計画がないそうですね。
これは当然です。エンゼルスが大谷選手をトレード移籍させる可能性が極めて低くても、移籍した選手のノベルティグッズは配布できないし、廃棄せざるをえない。
 違う報道では、アナハイムスタジアムの球場内の広告契約は最低3年だそうです。[2018、2019、2020]でワンパッケージだとして、「2021、2022、2023]で今季が最終年です。
大谷選手が移籍したら、2024年以降、日本企業がエンゼルス球場内に日本向けに出す広告は、無価値になります。(理由:エンゼルスの試合など誰も見ない)

 エンゼルスにとって、“金のなる木”である大谷翔平との実現性が極めて低い契約更新は、どうしたらいいか? どのようなシナリオがあるか?

 結論からズバリいいますと、大谷翔平のFAの価値を下げる、つまり、選手起用で酷使させ、怪我で長期離脱させる ことです。
そんなバカな!? と思われるかもしれませんが、

1.FA移籍先となる他球団にとって、30代前半から30代後半の高額のFA長期契約となり、怪我で今季離脱した場合、FA獲得の正当性、モチベーションが間違いなく下がります。
 他球団にとって、FA獲得から手を引かせれば、大谷選手が怪我で今季離脱しても、元からポストシーズンが難しいエンゼルスにとって大成功なのです。

2.大谷翔平自身に、「(怪我で) チームに迷惑をかけた。エンゼルスでもう一度やり直したい」という間違った思いを抱かせること。
 大谷選手はチームプレイヤーであり、最も献身的な選手です。万一、FA権を放棄して、居心地の良いチーム残留を選択すれば、エンゼルスにとって大勝利、日本人にとっては大敗北です。
 
  仮に今季怪我で長期離脱した場合でも、世界一“野球に人生を捧げている”人間である大谷翔平との契約を望む球団はいるでしょう。彼の選手としての価値、広告価値は代替不可能だからです。
 移籍先の球団は、新たに複数の日本企業との条件の良い契約を獲得し、1億2千万人の新規ファンを獲得します。
 現在、大谷翔平はベースボールのアイコンであり、母国である日本だけでなく、親日の台湾や反日の韓国ですら巨大なファンベースが存在します。

 現在、エンゼルス球団は“勝利”という美名のもとに、チームの休息日に関係なく、大谷翔平を「中5日」で、わざわざ先発を組み換え出場させています。(同じ扱いはSandovalのみ)
すでに3月末に開幕してから、一ヶ月以上、41日、37試合が経過しましたが、この間、チームが大谷翔平に休息を与えたのは、わずか 2日のみ です。

 今季重要なファクターが他にもあります。

・WBCで、シーズン開幕以前に1ヶ月程度、最高レベルの負荷がかかっている。(大谷翔平は出場した選手最長の決勝まで、二刀流で戦った)

・時短目的で試合に導入されたピッチクロックは、今季、投手を苦しめている。(特に先発投手、高齢投手)

・FA権前の最終シーズンで、ポストシーズンに是非、出場したい、という思い。

 怪我をするリスクは、そこかしこに転がっているわけです。
 
  エンゼルスは、大谷の性格の良さや献身性を悪用して、大谷を使い潰してもいいわけです。
 大谷が怪我で離脱した場合、短期的には興行価値が損なわれるが、FA移籍の価値を損なわさせ、エンゼルスの利益となるのです。
 陰謀論のように聞こえるかもしれませんが、大谷選手がチームに残留するには、それしか可能性がないわけです。
 今季、エンゼルスが万一、ワールドシリーズで優勝しても、大谷残留の芽はありません (長期的な“常勝球団”が求められるので)。
 
  大谷選手の試合ごとに一喜一憂している人も多いでしょうが、今季、無事、健康で、コンディション良く過ごしてほしいと願っているファンも、また多いのではないでしょうか。
 確か、ダルビッシュ選手がドジャースに移籍した際、「こんなに簡単に点が入るんだ」と驚いたコメントを残していましたよね。
 大谷選手は他球団に移籍するほうが、酷使による怪我のリスクが減り、選手寿命が伸び、通算成績も向上するのは確実です。

  また、MLB最悪のオーナーの一人である守銭奴アルテ・モレノに、日本人や日本企業の関連収益を与え続けるのは、腹立たしいことこの上ない。
 彼は少なくともFA移籍で金を使っているじゃないか、という擁護する人もいるかもしれませんが、高額長期のFA契約は、元が取れなければ、チームとしての負債になり、
 年俸総額を圧迫し、チーム編成に長期の悪影響を与えてしまいます。(エンゼルスはこの例で枚挙にいとまがない)
  別の例では、カネを出さないオーナーだと、球団経営は“頭”を使うしかなくなるので、遅かれ早かれ、それなりに上手くいきます。