開けっ放しのカーテンから明かりが差し込む朝。
太陽が僕の目覚まし代わり。
真っ白いシーツにくるまって眠る僕にはちょうど良い日差し。
シャワーを浴びヘアを整え、メールのチェックをしてから服選び。
時間のない朝は英字新聞を読む。
回りくどい日本語の言い回しに惑わされずにニュースがダイレクトに飛び込んでくるからね。
時間を気にしながらもゆっくりとエスプレッソ。
「今日の泡立ちはいつもよりきめ細かいな」
晴れ渡る秋空も、多少の涼しさを感じながらバルコニーで一杯。
外に目をやれば、慌ただしく駅へ急ぐ人の波。
渋谷の朝は早くから騒々しい。
今ではほとんどの人が、通勤通学途中に音楽を聴く。
移動時間を有効に使うのはわかるが、私が若かった頃は、学校や会社までの道のりのあちらこちらから聞こえる雑踏が、日々のBGMになっていたものだ。
虫の鳴き声の種類が変わり季節を感じたり、いつも同じ時間に通り過ぎるおじさんの自転車のうるさいベル音だったり、「いってきます!」という元気な子供達のあいさつだったり。
目だけではなく、耳でも季節や情緒を感じ取っていた時代。
僕の住むこのコンクリートジャングルでは、無機質なエンジン音と足音だけが耳に残る。
「ピピピピッ、ピピピピッ!」
エスプレッソを飲み終える頃、聞き慣れない音が…。
「なんの音だろう…、この、何かを知らせる警告音のような…、そういえばさっきからしばらく鳴ってるような…」
あれ?これ、、目覚まし?
やべーーーっ!遅刻やん!
くだらない前置きを放置して布団から飛び起き、今日のロケ地、原宿へダーッシュ!
無事、集合場所の竹下通り入り口に間に合ったぁ!
今回の東京ロケは、SGメンバーから、東京のナイススポットを俺が教えてもらうという企画。
彼女達ならではの東京の楽しみ方を伝授してもらうのだ。
もちろん詳細は番組で紹介するけど、原宿で教えてもらった場所が、URATAKE Girl's STYLE というお店。
裏原ならぬ「裏竹下通り」で URATAKE みたいな。
ギャルグッズや最新プリクラルームはもちろん、レンタルメイクルームやコインロッカーもあるので、女の子はここで荷物置いて、お気に入りのメイクグッズ買って、ここでメイクして遊びに行けるわけだ。おいしいスイーツ食べられるカフェもあるし、ここを拠点に原宿を存分に楽しめる。
取り扱ってるウィッグメーカーの「NUDE」のフライヤーを見たら、
「おお!お前ら載ってるじゃん!」
SGメンバーがイメキャラになっていた。
さすが本職だね!
で、調子に乗った俺は、負けじとメイクルームでしーちゃんとえりなまる、ちーちゃんに手伝ってもらい!?
お店の外にいたラスタカラーのワゴン。
ちょうど昼時、いいにおいが香ってくる。
ここではレゲエなお兄さんが、ジャマイカンフードを販売していた。
ジャークチキンという、メッチャ香ばしいチキンが乗っかったカレー。
これがまた激ウマ!
ごはんは、黒豆とココナッツミルクとハーブで炊いた、日本で言う赤飯みたいな感じ。
途中遊びに来た星君といっしょに完食!
それにしても原宿は、何年たっても永遠のティーンエイジャーって感じの人だな。いや、街だな。
つづく…
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