8月30日。イン仙台。
今日はいよいよPerfumeライブの当日だ。仙台サンプラザで行われた2デイズの2日目。この場所に来るのも初めてであり、もちろんパフュームのライブに足を運ぶこと自体が初めて。パフュームというアーティストが実在するとして、そのオーディエンスはどんな人達がいるのかをチェックするまたとない機会。
個人的には、
「ナカタヤスタカ氏の優れた音楽センスに、独特のダンスパフォーマンスがプラスされた女の子3人組」
という軽いくくりながら、
「まさに現代のヴィジュアルダンスアイドル」
という多少のほめ言葉を付け加える程度の自己表現。
とはいいながらも、
「悪くない…、こういうの結構好き…、っていうか好き」
という、本当の自分が見え隠れするようなポジション。
ぶっちゃけ楽曲はドストライクですから!
前述に表記したとおり、ヴィジュアルダンスアイドルという、ある種2次元の世界のアーティストをイメージさせる彼女たちの存在価値は、
「実在するんだよ」
という事実に、強烈な接近願望を抱く。
「生で観てみたい」
人はいう。
「どうせCDかけて、3人が踊ってるだけのライブでしょ?」
ほう。ならば、その「踊ってるだけのライブ」とやらをしっかりこの目で焼き付けて見ようではないか。
5時スタートのライブにもかかわらず、2時前からオーディエンスの数は次第にふくれあがる。一見してそれとわかるいでだちの人もいれば、全くジャンルの異なるファッションセンスの子だったり、一桁台の年代の子から明らかに50を過ぎてる人まで。選挙会場かというくらいの幅の広さ…。
同行した、パフュームを愛してやまないY氏は語る。
「あの青いTシャツ着てる人達はファンクラブ会員。あのシャツは前回のツアーTシャツで、そこの人達が着てる三角形のデザインのTシャツは今回のツアーTシャツ!わお!あのコスプレはチョコレートディスコのPVののっちの着てる衣装だ!お!こっちはピノ!もろカシユカヘアー!でも俺はあーちゃんが一番!く~る~~~!」
かなりきてる…。
とはいいながらも、徐々にふくれあがるオーディエンスで会場前がお祭りムードになってくると、2歩ぐらい引いていた俺もテンションがあがり始めてきた。
コスプレ集団が突然踊りを始め、青Tシャツ軍団が手拍子しながら盛り上がってる。写真撮影。異様な盛り上がりだ。
「ちょっと!撮ってきて!俺恥ずかしいから撮ってきて!」
同行したM氏に無理矢理デジカメを押しつけ撮ってもらった。なんかこういう非日常的なムードってすごく楽しい。やばい!楽しくなってきた!41歳の俺、パフュームのライブ前ですでに楽しくなってきた!
今回のツアーも東北は仙台のみのため、近隣からもたくさんファンが詰めかけているようで、仙台とはいえ、
「シャバさんですよね!ライブ見に来たんですか!?僕たちも秋田から来ました!」
「シャバさんパフューム好きなんですか!?私達青森から来たんです!」
などと声をかけていただいた。と、同時に、浮つき始めた俺の妙なテンションを押さえることにもなった。
まあなんだかんだあっていよいよライブスタート!
いいますか?ぶっちゃけていいますか?このライブ。ヤバい!まじでかっこいい!完全にやられた!これぞザッツ・エンターテイメント。ふだん聴いているボリュームの数十倍の音量と、レーザーやモニターの視覚演出。4つ打ちのリズムが体の芯をえぐり、そこはまさにデカ箱ディスコと化す。これで体が揺れないわけがない。3つの縦長モニターに一人一人の映像が映され、オープニングマックスのところで「ナイトフライト」のイントロと共に3人が「はいドン!」で登場!ちびった!めっちゃかっこいい演出。なにこれ!
そこからは惜しげもなくヒットナンバーを連発。相変わらずのヴィジュアル効果は、まさに何かの映画を見ているかのような3人がらみのハイセンスな演出。おしゃれでハイパーでかっこよくてかわいくて…!アンコール後最後は、その日がホールツアー自体の最終日ということもあって3人涙。
トータル1時間半近くにも及ぶ広島弁のMCも含めみっちり3時間のライブ。3時間だぜ?俺が今までみた単独アーティストのスタンディングライブではたぶん最長。俺、最後まで立ってた!達成感!久々大満足!
最初に、
「パフュームというアーティストが実在するとして…」といったのは、まさしく彼女達の存在価値を美化するためのもの。
そう、彼女達は本当に2次元の世界からやってきたのだ。もしくは、神様に数時間だけ魂を宿すことをゆるされたマリオネットなんだ。だから、ライブが終わればまた人形に戻る。絵本の中に帰る。決して町中で遭遇することはなく、
「仙台で牛タン食べました~♪」
などというプライベートなところは本当はなくてもいいのだ。
この先卒業して、
「昔はこんなことしてました~」
なんてバラエティー番組に出演する必要もなく、クイズ番組で、小学生レベルの問題を解けないキャラとしてデビューする必要も無論ない!
っつうか彼女たちは本当にCGなのかも知れない。
このライブを見て、彼女たちがそういう特別な存在であって欲しいという想いを抱かせるような、そんな強烈なインパクトのあるものだったのだ。41歳の俺がそう思うんだぜ?歳なのにとか、ミーハーだとか、このライブを見ていないヤツにとやかく否定される筋合いは一切ない。現代の、距離が近すぎる安いタレントではない、本当のアイドル。そう!お○っこもう○こもしない究極の、真のアイドル像。若い子達は違うだろうが、おじさん達が求めていたのがそこにあったのかもしれない。
完全に、完全に、ライブを見る前とでパフュームに対する印象が変わった。
SPEEDに憧れデビューするも思うように結果を出せず、ショッピングセンターの駐車場で、素通りで移動する買い物客の前でのライブというどん底も味わい、レコードリリース契約終了のホイッスルも鳴りかけ、そんな下積みを8年も経験し、ようやく巡り会ったヒットソングから一気にブレイク。それからは地獄のレッスンで、どこにもないパフュームオリジナルのダンスをマスターし、ステージでは一糸乱れぬ、シンジとアスカも顔負けのシンクロ率を披露。しかも3人、常にシンクロしているわけではなく、立ち位置を頻繁に変えながら、さらには3分の1拍ずつ微妙にずれる絶妙な間合いを取りながらのダンス。オーディエンスへの感謝を忘れず、ライブ中何度も深々と頭を下げ、スタッフを気遣い、オーディエンス以上に自分たちも楽しむ。実際明日はどうなるかわからない音楽界の中で、そんな不安と戦いながらも、今という時間をファンと全力で共有する姿勢。一生安泰な公務員にはわからないだろうし、鼻くそほじって座り続けた議員の椅子から、この度の選挙で転がり落ちた方々にはその挫折を知るいいきかいなんじゃねえの?
あきらめなかった夢を実現させた彼女達、パフューム。は?口パク?なんすかそれ?パフュームの文句は、数十曲の踊りを3人で完全にマスターし、本家を超えるファンを獲得し、そのファンを感動させることができてから俺にいえ!要するに自分のできないことを否定することしかできないような人間は残念ってことやね。
結果、全力の彼女たちとの時間の共有だから、歳も外聞も忘れて楽しめるんだよな。変な粉とか煙とかに頼らないと自分のテンション上げられないクソ野郎達には、パフュームとはいわずとも、いつかそんな誰かに出会って、明るい未来を切り開いてもらいたいですな。
とか、わーわー言うとりますけども、今回思ったことは、
「興味がないことに無関心でいるほど損なことはないということ」
「むやみに偏見を持たないということ」
そして、
「好きなものは好きだということ」
結局、ライブレポートなのか自己理論なのかよくわかんねえけど、仕事上、海外の映画のプレミア試写会に参加させていただいたり、ビッグアーティストへのインタビューをさせてもらったり、ラジオ番組で音楽の話をさせてもらったり、いい曲をリスナーに届けたりとやらせてもらってる立場の俺が最後に言えるのは、今回のパフュームのライブは、
「やっぱり生って、ライブっていいよね~」というありきたりのコメントではかたづけられない、あまりにも強烈で、衝撃的で、刺激的な出来事だった。
下世話な話、単純に、
「俺!がんばる!」
って思った!
パフューム、アリガトゥーッ!
今日はいよいよPerfumeライブの当日だ。仙台サンプラザで行われた2デイズの2日目。この場所に来るのも初めてであり、もちろんパフュームのライブに足を運ぶこと自体が初めて。パフュームというアーティストが実在するとして、そのオーディエンスはどんな人達がいるのかをチェックするまたとない機会。
個人的には、
「ナカタヤスタカ氏の優れた音楽センスに、独特のダンスパフォーマンスがプラスされた女の子3人組」
という軽いくくりながら、
「まさに現代のヴィジュアルダンスアイドル」
という多少のほめ言葉を付け加える程度の自己表現。
とはいいながらも、
「悪くない…、こういうの結構好き…、っていうか好き」
という、本当の自分が見え隠れするようなポジション。
ぶっちゃけ楽曲はドストライクですから!
前述に表記したとおり、ヴィジュアルダンスアイドルという、ある種2次元の世界のアーティストをイメージさせる彼女たちの存在価値は、
「実在するんだよ」
という事実に、強烈な接近願望を抱く。
「生で観てみたい」
人はいう。
「どうせCDかけて、3人が踊ってるだけのライブでしょ?」
ほう。ならば、その「踊ってるだけのライブ」とやらをしっかりこの目で焼き付けて見ようではないか。
5時スタートのライブにもかかわらず、2時前からオーディエンスの数は次第にふくれあがる。一見してそれとわかるいでだちの人もいれば、全くジャンルの異なるファッションセンスの子だったり、一桁台の年代の子から明らかに50を過ぎてる人まで。選挙会場かというくらいの幅の広さ…。
同行した、パフュームを愛してやまないY氏は語る。
「あの青いTシャツ着てる人達はファンクラブ会員。あのシャツは前回のツアーTシャツで、そこの人達が着てる三角形のデザインのTシャツは今回のツアーTシャツ!わお!あのコスプレはチョコレートディスコのPVののっちの着てる衣装だ!お!こっちはピノ!もろカシユカヘアー!でも俺はあーちゃんが一番!く~る~~~!」
かなりきてる…。
とはいいながらも、徐々にふくれあがるオーディエンスで会場前がお祭りムードになってくると、2歩ぐらい引いていた俺もテンションがあがり始めてきた。
コスプレ集団が突然踊りを始め、青Tシャツ軍団が手拍子しながら盛り上がってる。写真撮影。異様な盛り上がりだ。
「ちょっと!撮ってきて!俺恥ずかしいから撮ってきて!」
同行したM氏に無理矢理デジカメを押しつけ撮ってもらった。なんかこういう非日常的なムードってすごく楽しい。やばい!楽しくなってきた!41歳の俺、パフュームのライブ前ですでに楽しくなってきた!
今回のツアーも東北は仙台のみのため、近隣からもたくさんファンが詰めかけているようで、仙台とはいえ、
「シャバさんですよね!ライブ見に来たんですか!?僕たちも秋田から来ました!」
「シャバさんパフューム好きなんですか!?私達青森から来たんです!」
などと声をかけていただいた。と、同時に、浮つき始めた俺の妙なテンションを押さえることにもなった。
まあなんだかんだあっていよいよライブスタート!
いいますか?ぶっちゃけていいますか?このライブ。ヤバい!まじでかっこいい!完全にやられた!これぞザッツ・エンターテイメント。ふだん聴いているボリュームの数十倍の音量と、レーザーやモニターの視覚演出。4つ打ちのリズムが体の芯をえぐり、そこはまさにデカ箱ディスコと化す。これで体が揺れないわけがない。3つの縦長モニターに一人一人の映像が映され、オープニングマックスのところで「ナイトフライト」のイントロと共に3人が「はいドン!」で登場!ちびった!めっちゃかっこいい演出。なにこれ!
そこからは惜しげもなくヒットナンバーを連発。相変わらずのヴィジュアル効果は、まさに何かの映画を見ているかのような3人がらみのハイセンスな演出。おしゃれでハイパーでかっこよくてかわいくて…!アンコール後最後は、その日がホールツアー自体の最終日ということもあって3人涙。
トータル1時間半近くにも及ぶ広島弁のMCも含めみっちり3時間のライブ。3時間だぜ?俺が今までみた単独アーティストのスタンディングライブではたぶん最長。俺、最後まで立ってた!達成感!久々大満足!
最初に、
「パフュームというアーティストが実在するとして…」といったのは、まさしく彼女達の存在価値を美化するためのもの。
そう、彼女達は本当に2次元の世界からやってきたのだ。もしくは、神様に数時間だけ魂を宿すことをゆるされたマリオネットなんだ。だから、ライブが終わればまた人形に戻る。絵本の中に帰る。決して町中で遭遇することはなく、
「仙台で牛タン食べました~♪」
などというプライベートなところは本当はなくてもいいのだ。
この先卒業して、
「昔はこんなことしてました~」
なんてバラエティー番組に出演する必要もなく、クイズ番組で、小学生レベルの問題を解けないキャラとしてデビューする必要も無論ない!
っつうか彼女たちは本当にCGなのかも知れない。
このライブを見て、彼女たちがそういう特別な存在であって欲しいという想いを抱かせるような、そんな強烈なインパクトのあるものだったのだ。41歳の俺がそう思うんだぜ?歳なのにとか、ミーハーだとか、このライブを見ていないヤツにとやかく否定される筋合いは一切ない。現代の、距離が近すぎる安いタレントではない、本当のアイドル。そう!お○っこもう○こもしない究極の、真のアイドル像。若い子達は違うだろうが、おじさん達が求めていたのがそこにあったのかもしれない。
完全に、完全に、ライブを見る前とでパフュームに対する印象が変わった。
SPEEDに憧れデビューするも思うように結果を出せず、ショッピングセンターの駐車場で、素通りで移動する買い物客の前でのライブというどん底も味わい、レコードリリース契約終了のホイッスルも鳴りかけ、そんな下積みを8年も経験し、ようやく巡り会ったヒットソングから一気にブレイク。それからは地獄のレッスンで、どこにもないパフュームオリジナルのダンスをマスターし、ステージでは一糸乱れぬ、シンジとアスカも顔負けのシンクロ率を披露。しかも3人、常にシンクロしているわけではなく、立ち位置を頻繁に変えながら、さらには3分の1拍ずつ微妙にずれる絶妙な間合いを取りながらのダンス。オーディエンスへの感謝を忘れず、ライブ中何度も深々と頭を下げ、スタッフを気遣い、オーディエンス以上に自分たちも楽しむ。実際明日はどうなるかわからない音楽界の中で、そんな不安と戦いながらも、今という時間をファンと全力で共有する姿勢。一生安泰な公務員にはわからないだろうし、鼻くそほじって座り続けた議員の椅子から、この度の選挙で転がり落ちた方々にはその挫折を知るいいきかいなんじゃねえの?
あきらめなかった夢を実現させた彼女達、パフューム。は?口パク?なんすかそれ?パフュームの文句は、数十曲の踊りを3人で完全にマスターし、本家を超えるファンを獲得し、そのファンを感動させることができてから俺にいえ!要するに自分のできないことを否定することしかできないような人間は残念ってことやね。
結果、全力の彼女たちとの時間の共有だから、歳も外聞も忘れて楽しめるんだよな。変な粉とか煙とかに頼らないと自分のテンション上げられないクソ野郎達には、パフュームとはいわずとも、いつかそんな誰かに出会って、明るい未来を切り開いてもらいたいですな。
とか、わーわー言うとりますけども、今回思ったことは、
「興味がないことに無関心でいるほど損なことはないということ」
「むやみに偏見を持たないということ」
そして、
「好きなものは好きだということ」
結局、ライブレポートなのか自己理論なのかよくわかんねえけど、仕事上、海外の映画のプレミア試写会に参加させていただいたり、ビッグアーティストへのインタビューをさせてもらったり、ラジオ番組で音楽の話をさせてもらったり、いい曲をリスナーに届けたりとやらせてもらってる立場の俺が最後に言えるのは、今回のパフュームのライブは、
「やっぱり生って、ライブっていいよね~」というありきたりのコメントではかたづけられない、あまりにも強烈で、衝撃的で、刺激的な出来事だった。
下世話な話、単純に、
「俺!がんばる!」
って思った!
パフューム、アリガトゥーッ!