藤原の郷 日曜日の恒例イベント
”郷土芸能 「江刺鹿踊」 定期公演” をご紹介します。
-鹿踊-
岩手県地方に伝わる鹿踊は「太鼓踊系鹿踊」と「幕踊系鹿踊」に大別できます。
奥州市江刺区に伝わる鹿踊は「太鼓踊系鹿踊」に属するものです。
前腰に太鼓をつけ、背に一対のササラを立て、鹿角のついた頭(カシラ)をかぶり
馬の黒毛をザイとして用い、顔から胸にかけて黒の幕垂れをさげ
自ら太鼓を叩き、歌を歌って踊るもので これが大きな特徴となっています。
通常8人で踊るもので、大別して 行山流と金津流の二つの流派があります。
由来としては
「村々に悪魔降伏のため御神楽を教え給えしを夫より始まるとの事なり」
としており、神楽にその起源を求めるものが主流とされます。
鹿踊は、お盆の頃には、祖霊供養・悪霊追放のために
秋には、五穀豊穣を祈願して踊られ
江刺を代表する郷土芸能として伝承されてきました。 ~奥州市江刺観光物産協会パンフレットより~
今回この定期公演に出演した団体さんは ”行山流角懸鹿踊”の皆さんです。
ご披露いただいた演目は”礼庭”といい鹿踊全ての踊りの基本となるものです。
”礼庭”には前庭と後庭があるということです。
正面にいる中立(なかだち)と呼ばれるリーダー
その後ろにいるのが雌鹿。いわいる女の子です♪
この2体だけ側鹿(がわじか)さんと装束が違います。
まず、中立さんと雌鹿さんだけ装束の幕垂れの九曜紋と九曜星が赤いということと
ササラに黒い印がつけられているのが特徴です!
そして雌鹿さんは他よりササラが短いのも特徴の一つです。
この違いは団体によって違いますので
そこをポイントに見るのも楽しいかもしれませんね♪
鹿踊の演目の中には雌鹿さんが主役のような演目もあるようで
雌鹿(女の子)を隠され 慌てた雄鹿(男の子)が連れ戻しに行くという
”女鹿かくし”という演目があり
まるで映画を観ているようなストーリーにぐいぐい引き込まれます。
このように 鹿踊の演目もいろいろあるようです。
これからもっともっと紹介して行きたいです。
それでは”行山流角懸鹿踊”のみなさんのお写真です。
この日は真夏日という事もあり、30分近く踊ったメンバーの方は汗だくに・・・
しかし副会長さんのご厚意に甘えてお話を聞かせていただきました。
今回の踊りの説明や女性会員さんが7人もいらっしゃる事を聞いているうちに
副会長さんの表情が真剣なものに変わりました。
「世代交代が難しいんだよ」
とポツリと呟いた副会長さん。
「本来なら8人で交代する所だけど人数が足りなくてそれが出来ない。」
「少しでも興味がわいたら体験しにきてもらえれば。」
と後継者の必要性を強く訴えていました。
郷土芸能を皆様に伝える側に回ってみてはいかがでしょうか?
気になった方は行山流角懸鹿踊の会長である 高橋正利さんまでご連絡をお願いします。
写真撮らせていただきました☆ありがとうございます。
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ぜひどうぞ!
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また後ほどお知らせします。
・・・お問い合わせ先・・・
TEL 0197-35-7791
行山流角懸鹿踊 会長 高橋正利
TEL 0197-38-2108
「ピッと!DEゲッと!スタンプラリーin江刺」
奥州市江刺総合支所商工観光課
TEL 0197-35-2111