平成31年3月25日(月) 3学期終業式
寒の戻りで,少々肌寒い朝となりました。校内の桜の蕾もまだまだ固いものが多い中,
一,二輪の桜がほころんでいました。今日は3学期終業式。1年間なじんだ生活が
終了しました。
終業式の式辞で東郷校長先生は,「井戸を掘る」という聞き慣れない言葉を紹介して
くださいました。これは,新しい道を切り拓いた人のことを言い表す中国の言葉だ
そうです。1年間を過ごし成長した自分をさらに進級した学年で,新しい自分を切り
拓いていく心を持って過ごしてほしいとおっしゃいました。自分の可能性を、自分で
諦めることなく,追求していくこと。そうやって自分を高みに持って行く努力をして
ほしいとのお言葉は,心の片隅に置いて過ごしていきたいものだと思います。
また今日は,今年度の大学入試で東京藝術大学美術学部デザイン科に現役合格した
源川眞子さんが来校し,合格体験を話してくださいました。
定員45名に対し633名が出願(倍率14.7倍!)を現役で見事突破したのは,
本校美術科でも15年ぶりのことだそうです。その志望動機は,自分がかなえたい夢を
かなえられるのが藝大だったということ,自分の可能性を見つけられる大学ではないか
と思ったということ,藝大というネームバリューが今後の人生を支えてくれるのではな
いかということ,だったそうです。
勉強も美術もどちらも一生懸命取り組んだ3年間。その思いと時間と努力が染み込んだ
緑色の制服を着て,並み居る他の受験生たちに立ち向かっていったそうです。その姿
を思い浮かべると,努力の全てを知っている制服が弱気になりそうな心を支え,励まし
てくれたのではないかと思います。
東郷校長先生がおっしゃったように,今年の3年生も良く努力し,健闘しました。その
先輩たちの後に続くのは,在校生である1・2年生と,4月に入学してくる新入生です。
まずは新入生たちの手本になれるように,勉強に部活動にしっかり取り組み,充実した
春休みを過ごしましょう。