顎関節症と闘う整体師のひとり言

自分も顎関節症と闘った経験から、その苦しみを理解している整体師として、顎関節症患者にいろんなアドバイスを送ります。

歯を削って噛み合わせを調整なんて意味が無い

2015-04-03 16:13:33 | 施術日記
たくさんのお問い合わせをいただきましてありがとうございました。

なかなかお返事ができず、お待たせしてしまった方々、申し訳ありませんでした。

今日はその質問の中で割と多かった「噛み合わせ」についてお悩みの方が

多かったようなので、その話題についてお話ししたい。


歯の治療が原因で顎関節症になった、、、、、と思い込んでいる方々が多いのに驚いた。

顎関節症の原因については複合的なものが多いので、まあ歯の治療で噛み合わせを

調節することで顎関節症になることも有り得ないことはないのだろう。

しかし、原因の一番はやはり上顎と下顎のバランスの崩れが圧倒的なのだ。

このブログの中でも何度か説明はしたと思うが、下顎は非常にデリケートな力でも

容易に動いてしまうほど不安定なつくりをしている。

みなさんの生活習慣で日々、型を崩されているといっても過言ではないのである。

ということは、噛み合わせを整えるための歯の治療(削り)は全く意味をなさないのである。

その時に合わせた噛み合わせなんて、翌日、上顎と下顎のバランスが崩れたら、また合わなくなる。

それよりも重要なのは、日々崩された上顎と下顎のバランスを元に戻してあげることだ。

私は骨盤調整と顎関節調整は毎日自分でやった方が良いと考えている。

骨盤も顎関節もどちらも非常にずれ易いわけだから、毎日調整してあげないと

ずれたまま行なう歩行運動で膝や腰が、、また、ずれたまま行なう口の開閉運動で

顎関節がそれぞれ不具合を持ち始めるのだ。

昨今の運動選手は競技やトレーニングのあと、クールダウンというものを行なっている。

人間の毎日の生活だって一緒なのだ。ちゃんと一日のクールダウンをやってあげたほうが

いろいろな病気や不具合の発生を予防してくれるのである。

私の患者さんたちはこの考えを徹底的に教え込まれる。

自分の体は自分で守るし、守れるのだということを自覚していただくことが

正しい、しかも有効な「顔面体操」を実行するポイントなのである。