幻想郷野球雑技団

東方projectの二次創作物です。幻想郷で野球の監督に就任して指揮を奮う話。キャラの崩壊にご注意下さい

第43章「覆らない」

2015-10-15 19:57:24 | 東方野球
※公式戦65試合目
※このゲームでは対戦ゲームなので相手にも同じ名前が並ぶ場合がありますが
非想天則や花映塚特有の同キャラが存在するものと考えて頂けると助かります。
※このペナントレースは2014年セ・リーグを準拠に行ってます。目標は優勝した巨人越え


【公式戦65試合 対WBC(moriさん)先発:霊夢(8勝1負防御率2.30)】


日付:7月1日
対戦相手の予告先発:稀神サグメ(WBC)

対戦相手として良く出てくるWBCは幻想郷のBIG野球の世界でのライバル球団である。
しかしこのチームを持ってしても、天地人にはここのところ敗け続きである。

何故なら強豪チームではあるが、最強には及ばないからだ

WBCと天地人は埋めようがない「絶対的な差がある」
それは「先発の投手力」である。

WBCも天地人も良く点数の入るチームだが
WBCは天地人の攻撃陣を止める事は出来なかった。
赤蛮奇や秋静葉や少名針妙丸などが天地人に対して善戦することはしばしばあったが
そういう時は天地人の投手がそれ以上にWBCを抑えて来た。

相手も点数が取れるチームなので点数は入る事はあるが、常にWBCとの点の取り合いに制して来た。

また天地人は大崩れが少なく、5点取ればWBCに勝つというジンクスもあり
中々に5点以内に抑える機会が少なかった。故にずっと天地人はWBCに勝ち続けて来た。

まとめると答えは簡単だ、打つ力は似通ってても抑える力がまるで違うからじりじりと点数が離れていく。

しかし黙って負け続ける程、WBCも温くない。
その差を埋めるべく、マウンドに登場したのは「稀神サグメ」である。
彼女の能力については割合させて頂くが、今までの戦力差を「覆す」切り札なのだ


試合は交流戦MVPの霊夢との投げ合いで始まったが
今までいとも簡単に捉えていた、WBCの先発陣を攻略できない。
予想以上に打ちずらく手をこまねいてる状態が続いてるうちに

4回に霊夢が小兎姫に四球から足をかき乱され、依姫に先制タイムリーを打たれる
そのあと依姫も足を使って来て盗塁成功。お燐も粘った末にセンター前に落とし2点目
そのお燐までも盗塁成功して、ぬえのセンター前ヒットで返ってきて一挙3点を取られる。
お株を奪われる形となった

天地人が為す術もなく敗れる?そんな期待が湧き始めた6回裏の2アウトからだった

天地人には「絶対の打者」がいる。それがフランドール・スカーレットなのだ
現在64試合で34号という2試合に一本以上でバリーボンズすらを上回る脅威の本塁打を量産する
天地人の「絶対の4番打者」である。6回二死まで抑え続けて来たサグメはフランにも完璧な投球を続け来たが
1球が甘くなった。それを逃さないのが天地人の4番打者である。

センターへの第35号ホームランで1点を返す。この一撃が天地人の目を覚ましてしまった。
布都の得意のコースへ来ると、ホームランこそ出なかったがヒットで出塁。
そして慧音へのサグメの渾身のボールも慧音の勝負強さが勝り、2塁打で布都が帰り
二死からの猛攻で1点差、そして打席には10本中8本が2ランで殆どがWBC戦というジンクスを持つキスメ

このシチュエーションは慧音が2塁打か3塁打で布都が返って来なければ生まれなかった
普通にやっては起こらない奇跡の場面で慧音で仕留められなかったサグメがキスメに失投!

キスメの9度目の逆転2ランホームランはサグメの能力であっても覆る事はなかったのである。

この後、アリスが妖夢に同点ソロを打たれるなど、試合は最後まで縺れたが
後攻を持っている天地人が有利だった。二死1・2塁から代打夢月を送った
夢月は打率3割3分ありながら左投手が使われるとベンチの切り札として使われる存在だった。
チャンスの場面にこのような打者がベンチで出てくるのだから天地人の層は他のチームを圧倒している。

また出塁率にも自信があり、満塁の場面が起きれば代打の神様がいる。
実はこの日は代打の神様が打ち取られるのであったが、夢月がその前に決勝打を放った

1点リードすれば今度は、死神リリカがいる
(リリカは岩瀬にちなんで背番号13番を付けている事。左のクローザーであること。また岩瀬の全盛期を彷彿とさせる
ジェノサイドっぷりから天地人のリリカは死神の愛称で呼ばれる)

リリカが3人で締めくくりゲームセット。厳しい試合を逆転で乗り切った

京セラドーム大阪 ナイトゲーム DHあり
W|000 300 100|4
天|000 004 01X|5
勝:神綺 敗:サグメ S:リリカ
本:6回裏 フラン 第35号ソロ本塁打(天地人)
  6回裏 キスメ 第11号逆転2ラン本塁打(天地人)
  7回表 妖夢 第1号同点ソロ本塁打(WBC)
本日のヒーロー:キスメ(逆転2ラン) 夢月(決勝タイムリー) 神綺(3者凡退で勝ち投手に)


--監督コメント--
見事な逆転勝利でした。
「本日は負けそうな試合でしたが、なんとか勝ちを拾えました。選手達に感謝です。」

サグメ投手とは初対戦でした。感想を聞かせて下さい。
「思ったよりもやりにくかったですね。普通の投手とは違って一癖あるので打ち難い。また機動力を封じられて
向うには上手く機動力が機能してました。珍しく負けた部分もあったので内容は苦しかったです」

その機動力で4回表は3失点。何が原因ですか?
「向うも上手いとしか表現の仕様がない。小兎姫は良い選手。あまり小兎姫と相性も良くないから
上手く使われると、これからは厳しい戦いになる。他の監督も見習うべき上手な采配で崩された。
霊夢の内容自体は特に悪くない。私が数々の相手を崩してたやり方をそっくり返した向うが上手だった
小兎姫で崩れた隙を依姫が、修正しようとしたところにお燐が粘ってタイムリーに繋げたのも見事で称賛するしかない。
この様な事をやられると私でさえも一筋縄では行かない。」

3点ビハインドの6回、一気に逆転しました
「2アウトから一気に4点取れたのは非常に大きかったが、やはりフランの一発でしょう。
打てないというムードを払拭した。慧音に関しては、お燐にやられたような事を上手くやり返した
そして最後の最後、キスメで相手を上回った。」

しかし7回に追いつかれました
「アリスで追いつかれるなら仕方ないよ、内容も妖夢に打たれたのがスタンドインですからね
これも相手を褒めるべきで、こちらは後攻ですし控えの層では他のチームを圧倒している。
悪いけど同点に追いつかれただけでは、こちらが有利です。
しいて言うなら影狼かな?先頭打者をファインプレーでアウトにしてます。こういう
日頃の守備の良さ。これも接戦だと生きてくるんですよ、だから接戦は望むところ」

夢月が決勝打を打ちました
「夢月も評価したいが、8回はアリスが打たれた後のマウンド、ここで神綺が3人で片付けたのが大きい
消耗戦では明らかにこちらが有利だから、また8回に1点取ってしまえばリリカもいる。
でも夢月もタイムリー2塁打打ってくれたのは予想以上だったで嬉しかったです。うちはベンチの層が本当に熱い」

そもそも夢月がベンチスタートだった理由はなんでしょうか?
「それはサグメさんが左投手だったからですね。うちは下位打線は相手投手の情報や打者の調子、相性を総合的に見て判断している。
だから今日はお燐や影狼のような相手を良く見れる右打者を尊重した結果。
実はサグメさんは左投手だけど左打者よりも右打者の方が良いらしいですが、それよりも打つのは自分達なのですから
左投手に有利な選手を使う。そう決めてましたので結果として、夢月が切り札として残った」

ありがとうございました、最後に感想をお願いします。
「今日は良ゲームでした。序盤は相手の上手さにやられそうでしたが、最後は自分の策がなんとか上手く行きました。
7月最初のゲームという事で最近はちょっと油断してたのでこういう引き締まるゲームが出来て良かった。明日以降の励みになるでしょう
また良きライバルの強さを見れて良かった、私も負けじと戦っていきたい。以上です」

次章へ続く