緑柱玉の大人の童話 NO8 千枚皮 2021-01-20 | 大人の童話 「王女!」 王妃は、転んだ幼い娘の元に駆け寄り、その体に怪我が無いか確かめた。 「おてんばは、だめですよ。女の子は、おしとやかにね。」 王妃は、王女を溺愛していた。 それは、それはつややかな金髪をした、王妃に似た美しい娘だった。 ある日、王妃は病に倒れてしまった。 幸せだった毎日に、暗い影が迫って来た。 どのような治療も、王妃の病を治すことが出来ない。 どんどん弱り行く王妃を心配する王がベッドを . . . 本文を読む