最近はあまりタクシーやハイヤーを利用しないが、一時は自分で車を運転しなかったので、よくタクシーを利用した。仕事は夜2時頃終わるため最終電車も終わっている。大抵はタクシーで帰ることになる。社から自宅まで1万円くらいの価格である。高速を使うから高速料金も込みである。社のタクシーチケットを使うから3万円くらいまでOKなのだが、1万円以内だと文句をいうタクシー運転手が少なくなかった。
タクシー運転手の8割はいやな感じの人間が多い。1999年だったか、京都地裁でタクシー運転手を雲助呼ばわりする女性裁判官がいた。タクシー業界からクレームが出たが、それではタクシー運転手の品位、人格、技能などはサービス業としてどれだけの特徴があるのだろうか。運転手とサービスというのは相容れないものである。サービスを提供するには徹底した教養が必要である。プリンスホテルのフロントやコンシェルジェなどは単なる上っ面のサービスしかできないが、タクシー運転手はさらにサービスに向いていない。
タクシー運転手の中で洗練されているのはロンドンタクシーである。彼らはシティーの地図がほとんど頭の中に入っている。試験もあるしそれに合格するのも難しい。
イタリアの運転手はしばしばマフィアから足を洗ったか、現役である。フランスのタクシー運転手は移民が多い。ドイツは割と善良なドイツ人がベンツやBMWをタクシーにして乗っている。アメリカはハッタリヤから博士までそのレベルの差が広すぎる。それに比べ日本のタクシー運転手でその道のプロは数えるほどもいない。
日本のタクシー運転手の場合、サービスが板に付いていない。サービスは人格を伴うが、日本のサービスが人格を伴っているのは帝国ホテルくらいでは無いだろうか。三越本店の地下の食品売り場は割と丁寧な対応をするが、三越社員のいる階になると横柄になってくる。三越はO社長時代からあこぎな商売をやっていたので、未だその体質が抜けないのであろう。
以下は雲助タクシーについてかかれているURLである。
http://www1.bbiq.jp/web416/kumosuke.html
サービスの重要性
日本人はサービスを軽蔑するがサービスこそは人間を洗練させるものであり、サービスができない人間は無能であるとも言える。
芸術家は最高のサービスマンである。何故かというと人類に対して神との架け渡しをしてくれているのである。