公益法人となると、集めた税金を湯水のごとく使うが、まずはそちらからの緊縮がなければならない。
公務員や特殊法人の職員などは、収益を出そうとしないで、赤字のために働いている。民間企業よりも収益を上げ、それを国民に還元するだけの、知恵のないものがお上として居坐ることが、そもそも間違いである。小料理屋の女将でももっとケツ肉を削って働いているのである。
それにしても薬品会社はとんでもないことをよくやる。隣人の車には「富士薬品」と会社の名前が貼ってあるだけに、人ごとではない感じがしてならない。
YOL
富士薬品、5億円の所得隠し…国税局指摘
配置薬の販売事業やドラッグストアを展開する「富士薬品」(さいたま市)が関東信越国税局の税務調査を受け、2009年3月期に約5億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。
特別目的会社(SPC)を使った不動産投資に伴う損失を大きく見せかけて、申告所得を減らしたなどと認定されたという。
申告漏れ総額は約17億円だったが、過去に発生した税務上の赤字があり、重加算税と過少申告加算税を含む追徴税額(更正処分)は約6300万円だった。
関係者によると、富士薬品は数年前から、不動産売買・賃貸を行う複数のSPCに出資して運営にかかわり、運用益に応じて配当金を受け取っていた。都市部を中心に地価が上昇した不動産のミニバブルの際は利益を上げていたが、その後、地価が下落に転じ、SPCを使った不動産運用がうまくいかなくなった。
このため富士薬品は、出資するSPC1社から、数年間、転売先が見つからなかったさいたま市内の不動産を安値で買い取った。SPCは不動産売却損を計上したが、そのまま清算したため、富士薬品も投資損失を被ったという。
関東信越国税局で、この不動産取引について調査したところ、SPCが取得した際の売買契約書と、実際の取得価格に食い違いがあることが判明。取得価格として支出されていた資金のうち、約5億円が不動産取引と関係のない法人などに支出されていた。不動産取得にかかわる経費と認められず、実際の取得価格と違う売買契約書を作成して経費を過大に計上したなどと判断された。
富士薬品は1930年に富山市で創業。全国で配置薬の販売事業を行っているほか、関東地方でドラッグストア「ドラッグセイムス」を展開している。2010年3月期の売上高は1460億円。
富士薬品総務部は「弁護士と相談し、対応を検討したい」としている。
(2010年8月31日22時06分 読売新聞)
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