竹田克也 オフィシャルブログ 「王子活動中」

ミュージシャン&総菜屋「やきとり王子」こと竹田克也は、毎日東長崎で活動中!

ある給仕のつぶやき

2015-03-03 23:20:47 | コラム

物の整理をしていたら、あるものに目が留まった。

ホチキス止めされた数ページにわたる小冊子。

タイトルは「ある給仕のつぶやき」

これはかれこれ10年以上前、都庁議事堂一回にあった「百兆」というレストランで働いている時に書いたものである。

都庁の職員ならびに周囲の企業の社員のランチと居酒屋的な役割を担っていたお店。そのお店では都とお店の契約終了で閉店するまで、特に任命された訳ではないのだが、立場上バイトリーダー的な仕事を任されていて、時には朝開けて夜閉めるまでをやっていた。

バイトの動きの改善や、グランドメニューの作成まで、このお店時代にはかなり色々な体験をさせていただいた。それらの体験談は結構参考になる事が多いので折に触れてここで書いていきたいと思うのだが、今回はこの謎の冊子についてだ。

百兆では、日替・週替のランチメニューを提供し、メニュー予定表を作成して配っていた。

それらの作成をやるようになってしばらくした時に、裏面が空いている事に気づいた。「このスペースに日替わりランチにちなんだエッセイを書いたら面白いのではないか」と思った私は早速店長に提案。

その時の店長というのが、今思うとかなり変わり者なんだけど、そういう提案に対しては90%以上OKを出してくれる人だった。

なので即この企画は通り、翌週より連載がスタートした。

最初こそメニューにちなんだネタを、当時のインターネットや図書館を駆使して調べて薀蓄を書き綴っていたが、だんだんネタとしては面白味が失われていく。次第により個人的な気持ちを書いたエッセイに変質していく。勿論日替わりメニューや食にまつわる時事ネタには触れているのだが、個人的な思い出話も盛り込みつつ、文体も文学的な表現を使うようになっていた。

久しぶりに読み返してみたが、まったくもって嫌な20代だよ。

でもその企画に対する想いは強く感じるそんな文章だな、と私事ながら思うのだ。

文章は全34編。

よくまあ書いたなと思うよ。

何篇かはお客さんからも反響をもらって、感想を書いた手紙をもらった事もあった。発信した内容を補完してくれる意見をもらった事もあった。

お客さんとのコミュニケーションツールとして、ちゃんと機能していたんだ。

この経験のお蔭で「常に情報を探す癖」がついたのと、「発表のメディアは自分で作っていけばいい」という気づきがあった。

それは今現在にも役に立っている。

それにしても、このお店の店長は懐の深い人間だった。

僕が提案した事や改善点についてとにかくやらせてくれた。事前にストップをかけられた記憶は無い。

それでいて、失敗してもしっかりフォローしてくれた。

こういう人間になりたい、と思っているし、人生の中の師匠の一人でもある。

感謝してもし尽せないのが、百兆時代のH店長だ。

 

それにしても、「ある給仕のつぶやき」はなかなか読みごたえがある内容なので、余裕のある時に改めて書き起こして発表するのもありかもしれない。

それにしてもTwitterが始まるずっと前から「つぶやき」を発表していたのは、私の先見の明か?

 

そんな訳ないわ!


BAR魂5周年イベント

2015-03-02 00:21:19 | 映画

私の行きつけのお店「BAR魂」の5周年イベントが昨日、今日の二日にわたって行われた。

BAR魂との付き合いは、正に5年前になる。

当時、僕はバイト生活を辞めて、実家の「やきとりキング」に入った。

実家のお店を基盤にして、音楽活動をはじめとする様々な可能性を模索すればいいのではないか、という両親の提案に賛同したのだ。

その時から地元のローカルスターを目指すというぼんやりとした思いがあり、音楽活動の基盤となるものを地元、東長崎に作りたいなと思っていた。

そういう想いから、たまたまドアをノックしたのが「BAR魂」というお店だ。

元々一人のみする文化の無かった私だったが、たまたま知り合ったこのお店に通ううちにマスターと仲良くさせてもらい、音楽活動の基盤としての繫がりを結んでくれたのだ。

私と高校の同級生でやっている「竹宮30年」のライブはおおむね「BAR魂」でやっている。

ちなみに次回3月22日(日)20:00よりライブを開催する事になった。

このお店の繫がりで、四谷三丁目ソケースロックの皆さんにも愛してもらい、なんやかんやでビッグバンドの昭和歌謡イベントで歌う仕事も頂いた。

沢田研二芸人のキャリアはここから。

今の僕を形成する何もかもが、BAR魂というお店から始まった。

始まる事で火のついたブースターはまちづくりの活動にも向かう。

現在3年目を迎えた僕を含む3人で立ち上げたまちづくり会議「ながさきむら村議会」

その設立の為にopaのIさんと打ち合わせをしたのもこのお店。

そしてこのお店の常連さんの一人Tさんもイベントの時の警備を手伝ってくれている。

このお店と繋がった事が私の人生にとってどれだけ大きな事だったか。

ああ、昨夜のイベント1日目にライブを行ったユニット「み家」は、何度も対バンをしたグループだが、僕が作詞作曲して竹宮30年の定番の「流域」という楽曲をカバーしてくれた。

BAR魂が無かったら、今並べた事例のすべてはありえなかったかもしれない。

今日、5周年記念という事で歌を歌うオファーをもらった。

弾き語りは得意じゃないけど。

①おめでとう
②時の過ぎゆくままに
③SPAIN(with ゆーじ,まーちゃん,ばかぼん,しんちゃん)
④流域
⑤ふたり

▶次回「竹宮30年」ライブ:3月22日(日)20:00 BAR魂

今回のイベントではうちの商品盛り合わせを使ってもらった。ありがたし。

出会いは新しい価値を生む。

それを実感できた私は幸せかN?