【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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ハウス食品『うるおい美率』

2006年10月14日 | マーケティング話
 昨日、ハウス食品の『うるおい美率』についての記事を書きましたが、本日(10月14日)の『日本経済新聞』消費面(29面)、「ヒットの舞台裏」にこの商品が取り上げられています。

 偶然です。もちろん「やらせ」ではありません(笑)。
 CD・DVD・書籍他のレビューでも、全て私が自費で購入した商品を取り上げており、「メーカーによるプロモーション」とは一切関係ありません。

◆ハウス食品『うるおい美率』  配合量抑えたコラーゲン飲料  肌と同じ比率、味もスッきり

 ・今年6月の発売から3ヶ月で出荷額は約2億4千万円
 ・初年度7億円の目標を上回るベース
 ・コラーゲン飲料市場で10%程度のシェアを獲得する見通し

 私の記事でご紹介したSさん、新聞では実名で登場されてます。(笑)
 競合の新商品に押されたことによる販売額の頭打ちに対して、「配合量競争と一線を画す新機軸が必要」と考えたそうです。流石です♪

 (真皮と同じ比率で配合された)コラーゲンの量は、市場では低めだそうです(4000㎎/100mlあたり)。しかし、モニター調査では「人体に近い自然な調和を重視しているという印象をもってもらえた」。しかも生臭いコラーゲンの抑制(あくまでも比率は高いですが)は味の改善に役立つ。

 既存のコラーゲン飲料の味に満足できない20代後半~30代女性顧客の潜在ニーズにフィットしたわけですね。

 1.リリース(6月)
   CVS限定 → 売場・棚の確保(Place)
   TVVM集中 → 短期に認知度を高める(Promotion)
 2.チャネル拡張(10月)
   ドラッグストア、量販店 → ケース単体のまとめ売りなど「量」の拡大

 ブランド・イメージを拡散・劣化させることなくさらに多くのユーザーを獲得する。
 競合の追い上げを叩くためにも、コアとなる機能的ベネフィット・感覚的ベネフィットの啓蒙・浸透に注力、観念的ベネフィットを堅固なものにしてほしいものです。
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